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中国で東野圭吾ブーム:『白夜行』がミュージカル化、『ナミヤ雑貨店の奇跡』を上映

2018年 2月 7日14:37 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 2月4日は日本人小説家の東野圭吾の誕生日だが、上海の「染空間」スタジオは、東野ミステリーの代表作である『白夜行』をミュージカル化して今年11月に上海で公演することを、1月22日に上海文化広場で発表した。また、日本版の映画『ナミヤ雑貨店の奇跡』は現在中国で上映中だ。

  

  日本版『ナミヤ雑貨店の奇跡』

 中国の書籍通販サイト「当当網(ダンダンネット)」で公開しているベストセラーリストによると、2017年は『ナミヤ雑貨店の奇跡』が2位で、『白夜行』が10位だった。また先ごろ中国でも映画化された『容疑者Xの献身』もトップ20に入った。そして実は通販サイトだけでなく、リアル書店のベストセラーにも東野作品が多数入っているようだ。

  

  ベストセラーとなった東野作品

 今回ミュージカル化を発表した上海の「染空間」スタジオでは、長年演劇制作に取り組んでいる。『白夜行』の制作チームは中国、日本、米国のメンバーからなり、監督は香港の甄咏蓓、音楽は日本の作曲家、千住明が担当する。また、米ブロードウェイのステージデザイナー、ダニエルオースティンがステージデザインを担当する。ミステリーの舞台化について甄監督は、「サスペンス小説特有の大量なセリフとプロットをいかに音楽で表現すればいいのかなどの問題があり、ミュージカル化は非常に難しい」と率直に語った。

  

  『白夜行』ミュージカル化の発表会

 中国で東野作品が映画化や舞台化されるのは今回が初めてではない。これまでも『ナミヤ雑貨店の奇跡』の映画と新劇、『容疑者Xの献身』の映画、『夜明けの街で』の新劇と次々と登場し、いつの間にか東野圭吾がブームとなった。だが、原作が大人気でも映画化や舞台化されたものが必ずしも高い評価を受けられるわけではない。11月に上演予定の『白夜行』がファンの期待に応えられるかどうかはまだわからないが、今回発表された豪華制作陣から見て、そのパフォーマンスは大いに期待できるかもしれない。

  

  中国版映画『解憂雑貨店』のポスター

  

  中国版映画『容疑者Xの献身』のポスター

  

  上海で上演される『ナミヤ雑貨店の奇跡』

  (実習編集:王笑陽)