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日本直送の輸入品が翌日届く?

2018年 2月 7日9:19 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 上海の大学院生陳莉さんは、先日「小紅書」(クロスボーダー電子商取引のアプリ)で、「海外直送」の方式で日本の服を買った。すると驚いたことに、その翌日に服が手元に届いたのだ。

 背景にはここ数年来の上海税関の努力がある。上海税関では現在、クロスボーダー電子商取引の快速通関システムが整ったことで、税関の監督管理場所に貨物が到着してから出荷許可が出るまでの時間を、24時間以内に短縮することができるようになった。中でも多数を占める「低リスク」貨物は、即刻出荷が可能になった。この効率的なシステムが完成したことで、クロスボーダー電子商取引企業の多くが、業務拠点を上海に置くようになった。

 上海税関のクロスボーダー電子商取引企業関係の責任者によると、クロスボーダー電子商取引は主に2種類に分けられる。一つは直接購入の輸入モードで、つまり、消費者は電子商プラットホームでオーダーを送り、貨物は海外から直接出荷し、上海港で通関手続きを完成したら、消費者に送るという形である。もう一つは、通販サイトの保税輸入モードで、つまり電子商取引企業が海外から商品を仕入れ、税関の特別監督管理地域に輸送し、その後、消費者の注文を受けて、包装して物流配送を行うという形だ。輸入保税モードでは事前の商品準備が必要になるため、流行や扱える商品などに一定の制限があるが、直接輸入モードではこの点が克服できる。ここ数年、「95后」の衝動型ユーザーがクロスボーダー電子商取引のメイン消費者となり、彼らはショッピング体験を重視することから速度勝負となるため、企業は業務の重点を直接購入モードにシフトするようになってきている。

 また、上海税関によると、直接輸入の返品システムテストが完成したことで、返品の申請をすれば通関許可から30日以内に元の監督管理場所に郵送する。上海税関では、ネットショッピングの保税輸入モードの返品システムも検討中とのことだ。これら上海港の直接輸入モードのプラス効果で、昨年の上海港におけるクロスボーダー電子商取引注文数は1640万件、取引額は36億元に達し、それぞれ同期比で42.5%と66.3%増加した。このうち直接輸入のオーダー数は535.4万件で16.2億元、同期比でそれぞれ144.8%と89.6%増加した。

(編集:兪静斐)