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2018年 1月 26日10:24 提供:東方ネット 編集者:王笑陽
中中と華華
世界初のサルのクローン誕生に成功したことを、1月24日の深夜、中国科学院の研究チームは細胞生物学の専門誌であるセル(Cell)の電子版に発表した。
セルの電子版
2017年11月27日、上海にある中国科学院の神経科学研究所で、クローンサルの「中中(チョンチョン)」がクローン技術によって誕生。そして8日後の12月5日、2匹目のクローンサル「華華(ホアホア)」も誕生した。
世界初のクローン羊の「ドリー」は、1996年7月5日にスコットランドで体細胞の核を除核した胚細胞に移植する技術によって誕生した。その後、同じ手法で、豚、馬、牛、マウス、猫、犬などのクローンが次々と生み出されてきた。しかし、体細胞核移植技術は、サルのような霊長類への適用は特に難しいことが明らかになっていた。これまで最も成功に近かったのは、米国のオハイオ州にある霊長類研究センターのチームで、彼らは2010年にクローン胚を作製して代理母の雌に移植したが、81日目に流産してしまった。
この度、2匹のクローンサルが誕生したことは、霊長類の体細胞クローン技術に関する長年の研究の新たな進展といえる。神経科学研究所の蒲慕明所長によると、この技術を実験に応用することで、脳の病気に関する研究や診療などに大いに役立つという。
(実習編集:王笑陽)