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村上春樹『騎士団長殺し』中国語版が来年2月発売開始 訳者の林少華:翻訳料をもらわなくても訳したい

2017年 12月 11日17:06 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

  上海訳文出版社刊行『ノルウェイの森』、2018中国語新版のカバー

 12月11日、村上春樹著『ノルウェイの森』(中国語訳:《挪威的森林》)の30周年を記念し、中華芸術宮でイベントが行われた。イベントには、上海訳文出版社副総編集の呉洪氏と訳者の林少華氏が出席し、村上春樹の著作が中国で翻訳、出版された時のことについて来場した読者に語った。

 『ノルウェイの森』は、日本の小説家·村上春樹が書いた長編小説であり、1987年に発表されると、日本だけでなく世界中でもベストセラーとなり、村上春樹ブームを引き起こした。上海訳文出版社は2000年から『ノルウェイの森』などの村上作品の翻訳·出版を始め、これまでの17年間に計42作品を刊行。発行部数は1000万冊を超えた。中でも『ノルウェイの森』は部数が450万冊を超え、また年間30万冊の速度で増え続けている。こうして村上春樹は中国において出版された作品数が一番多い外国人作家となり、彼の作品は中国の70年代から90年代以降生まれの若者に、読書の趣味や生活スタイルなどの分野で少なからぬ影響を与えたと言われる。

 イベントでは、村上春樹の新作『騎士団長殺し』(原作は2017年に新潮社から刊行、中国語名:《刺杀骑士团长》)の中訳本が、2018年2月に発売開始されることも発表された。

 この作品の翻訳は林少華。『走ることについて語るときに僕の語ること』(中国語訳:《当我谈跑步时我谈些什么》)の翻訳争いの後、10年ぶりに村上春樹の新作を初めて訳すこととなった林氏は、『騎士団長殺し』を「翻訳料をもらわなくても訳したい作品」、と評した。彼は50万字もあるこの作品の翻訳を、なんとわずか85日間で完成したという。

 また、上海訳文出版は『ノルウェイの森』の第6回の重版も決定、2018年年初から発売開始される。

(実習編集:王笑陽)