PC端末|中国語|English

上海

2017中国国際海事展覧会開幕 人工知能船が登場

2017年12月5日 16:48
 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 東方ネット12月5日付:5日、2017年中国国際海事展覧会が開幕した。期間中は海事や造船などの分野における中国の最新の成果が披露される。中でも人々の目を引くのは、上海の企業が設計·製造に関わった世界初の人工知能船や現在建造中の世界最大の鉱物専用船、国産の豪華客船などだ。

 iDolphin人工知能船

世界初の人工知能船のモデル

 展覧会開幕の日に正式に引渡完了となった世界初の人工知能船が人々の注目を集めている。中国船舶工業グループが自ら開発したこの船は重さ38800トンで、iDolphin(知恵を持つイルカの意)と名付けられた。

 船舶の人工知能化とは、情報技術とビックデータ処理技術を活用し、船の性能や状態をリアルタイムでモニター·評価·分析して、運行操縦と航路選択に最適な計画を提供する、というものだ。ここ数年、人工知能船舶に関する研究が大幅に進み、今は実際の船でのテスト段階に入っている。iDolphinはこのような背景の下、ビックデータ技術とユビキタスネットワーク技術に基づいた設計理念で作られた船であり、船舶の人工知能化の成果の一つとも言えるだろう。

 iDolphinの開発をリードしたのは上海船舶研究設計院。副院長の庞泉氏は東方ネットの記者に対して「これが本当の意味での世界初の人工知能船だ」と述べた。

2017年中国国際海事展覧会

 国産豪華客船建造計画

 中国の客船旅客数は2030年までに延べ1750万人に達し、中国が世界最大の客船の市場となる見込みだ。市場の需要を満たすためには、今後15年から20年のうちに、5隻の豪華客船を導入することが必要であり、豪華客船の自主開発は中国造船業にとって長年の目標であった。

 その目標はまもなく実現するという。展覧会の席上、上海外高橋造船会社が広船国際会社、中国船舶と海洋工程設計研究院、上海船舶研究設計院などの会社·組織と共同で中船客船科学技術発展会社を創立し、これから豪華客船の設計·建造を展開していくことが、発表された。

 上海外高橋造船会社のエンジニアである陶颖は「現在、私たちはアメリカのカーニバルグループと豪華客船の建造契約書について打ち合わせている。2018年に起工、2021年に試運転で2023年に正式に引渡しになる計画だ」と述べた。

2017年中国国際海事展覧会

(実習編集:王笑陽)