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岩井俊二の新刊『少年たちは花火を横から見たかった』サイン会

2017年 12月 1日10:55 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 11月27日、岩井俊二のアニメ映画『打ち上げ花火下から見るか?横から見るか?』の関連書籍、『少年は花火を横から見たかった』のサイン会が上海で行われた。

  大衆書局·上海美羅城店で行われた岩井俊二サイン会

 『打ち上げ花火下から見るか?横から見るか?』は、1993年にフジテレビで放送された岩井俊二監督のテレビドラマ作品。今年の8月18日、この作品を原作としたアニメ映画が日本で上映され、中国では12月1日に公開が始まった。映画の総監督は新房昭之、脚本は大根仁が担当。またドラマをベースにした岩井氏の『少年は花火を横から見たかった』も今年の6月に角川文庫に刊行され、中国語版は浙江文芸出版社から出版された。

  岩井俊二著、『少年は花火を横から見たかった』角川文庫、2017.6 日本語版(左)中国語版(右)

 小説ではもとのテレビドラマ脚本に、新たな内容が書き加えられている。これに関して岩井氏はサイン会で、「小学5年生の時、兄が花火を打ち上げようとして、それが爆発して顔にやけどを負ったことがあった。小説にはこのエピソードを加えたが、テレビやアニメにはないことだ」と、語った。また小説では時間の流れについても変えた、と述べた。

  サインする岩井俊二氏

 中国では書籍の販売とともに、アニメ映画『打ち上げ花火下から見るか?横から見るか?(中国語タイトル:烟花)』への期待も高まっている。「猫眼映画」という映画チケット販売アプリのデータによると、『烟花』を「見たい!」という人数とチケットの予約数は、最近上映されている映画で現在最多となっている。

  上:日本版のポスタ―下:中国版のポスター

 作品の映画化について岩井氏は、「すごくうれしい!不思議なことだと思う」と、喜びを表した。彼は今回のアニメの監督ではないが、制作の打ち合わせに参加してアイディアも提供している。サイン会で氏は「アニメも原作とは内容が多少違うけれど、観客がアニメも好きになってくれたらうれしい」と話した。

  中国でもよく知られている岩井氏の映画作品

 岩井監督は『Love Letter』(1993)、『四月物語』(1998)、『リリイ·シュシュのすべて』(2001)、『花とアリス』(2004)などの映画で、中国でもよく知られるようになり、中国の映画ファンの人気を博した。今度の『打ち上げ花火下から見るか?横から見るか?』では、青春期にある典道、祐介、なずなという3人の恋愛物語が描かれている。

(実習編集:王笑陽)