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「上海·別府友好交流6人書画展」が別府で開幕 村山元首相が訪中体験を語る

2017年 11月 29日16:08 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 11月28日、「上海·別府友好交流6人書画展」が日本の別府市美術館で開幕した。日本の元首相である93歳の村山富市氏が開幕式で挨拶し、テープカットを行った。また別府市の阿南寿和副市長をはじめ、上海の有名な画家である呉超氏、梁進青氏、張国恩氏、そして上海市人民対外友好協会と浦東新区宣伝部の代表、別府の県·市議員など、70名の中日両国の来賓が出席した。

  別府美術館でのテープカット 村山富市元首相が出席

 村山元首相は、「このように多くの中国の友人が自分の作品を日本に持って来て、中日の文化交流に力を捧げていただくことは、誠にありがたく思います」と、挨拶を述べた。そして数十年前に訪中団を率いて中国の青島を訪れた時の、あるエピソードを語った。

 それは70年代末の暑い夏。村山氏は別府の海育ちで泳ぎには自信を持っていたので、泳ごうと青島の海に入った。ところが意外なことに、強い波をかぶった拍子にぽろりと入れ歯が落ちてしまった。あわてて捕まえようとしたが、それは指の隙間から海の底にゆらゆらと落ちて行ってしまった。これを聞いた多くの中国の友人はすぐに海に入り、一緒になって入れ歯を探してくれたが、結局見つからなかった。村山氏は一時はがっかりしたものの、この暑い中一生懸命に探してくれた友人らに感動し、「中国の人々は親切だ。土地が広大で資源も豊富でいいところだし、このまま入れ歯を残して行くことも悪くない」、と考えを変えたという。

  村山元首相と彼の作品

 挨拶の最後に元首相は「中国がよくなると日本もよくなり、日本がよくなれば中国もよくなる。だから中日はどうしてもお互いに友好な関係を保たなければならないのです」、と中国への熱い思いを述べた。

 今回の書画展は、上海市人民対外友好協会、上海呉昌碩記念館、日本別府市美術協会の主催、中国駐福岡総領事館、大分県政府、別府市政府など12個の団体、機構の支援で開催された。参加した画家は以下の6名。別府市美術館館長の西村駿一氏、別府大学教授で上海市白木蓮記念賞受賞者の荒金大琳氏、上海呉昌碩文化芸術基金会理事長で呉昌碩の曾孫の呉超氏、上海呉昌碩記念館執行館長で呉昌碩の曾孫の呉越氏、呉昌碩第4代優秀弟子の張国恩氏、油絵画家の梁進青氏。

 このほか、村山元首相、広瀬勝貞大分県知事、長野恭弘別府市長、西泠印社(せいれいいんしゃ)の高式熊名誉副会長も自分の作品を出品した。

  呉昌碩の曾孫呉超(左)と第4代弟子張国恩(右)が村山元首相に作品を紹介

 今年は中日国交正常化45周年に当たる。出品者らは、この展覧会を通じて中日両国の書画に対する共通の美意識が双方の民間文化交流を促し、お互いの理解を深めて欲しいと希望している。

 開幕式に先立ち、代表団一行は中国駐福岡総領事館、別府市政府なども表敬訪問した。

  「上海·別府友好交流6人書画展」一行が中国駐福岡総領事館を訪問

(実習編集:王笑陽)