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2017年 11月 10日15:58 提供:東方ネット 編集者:王笑陽
石油タンク芸術公園完成予想図
東方ネット11月10日付:上海徐匯区新聞弁公室は、現在建設中の石油タンク芸術公園が来年落成する見込みで、完成後は上海都心エリアの新しいランドマークとなるだろう、と発表した。敷地面積6万平方メートル以上、延べ床面積1万平方メートルにもなるこの公園には、展示スペース、広場、花壇、緑地、書店、教育センター、レストランなどが融合的に配置され、上海の都心ではなかなか見ることのできない緑の景観が作り出される予定だ。
石油タンク芸術公園全景図
公園のできる黄浦江沿岸には、もともと龍華空港に燃料を提供するための中国航空油料集団公司の石油タンクが5つあった。タンクの内部は広く、高さは15メートルで、1号から3号タンクの直径は24メートルもある。直径28メートルの4号、5号タンクと比べれば少し小さく見えるとはいえ、いずれにしてもドームの外観は工業デザインの魅力にあふれている。
改修中の2号タンク
建設中の石油タンク芸術公園
計画によると、1号タンクは内部を2層に分けて芸術パフォーマンス生放送用のライブハウスに改造する。2号タンクは3層に分けてそれぞれコンセプトレストランとし、さらに屋上には黄浦江両岸の景色を楽しめるテラスも設けられる。そして3、4、5号タンクは展示スペースとなる。
この石油タンク芸術公園のほかに、貨物集配センターの南浦駅であった「星美術館」、龍華空港の滑走路であった「雲錦路滑走路公園」、そして以前はアジア最大穀倉であって今年10月から再オープンした「8万トンサイトアートギャラリー」のような新しい都市公共施設は、すべて工業時代の遺構を改造したものである。現在、黄浦区沿岸には工業時代の建物がたくさん残っているが、これらを今後どう生かしていくかは、上海の重要な課題の一つとなっている。
(実習編集:王笑陽)