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鑑真の足跡たどり日中の若者交流団が上海到着

2017年 9月 15日12:47 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 鑑真の足跡たどり日中の若者交流、企画し、双方向の民間公共外交を推進する——鑑真プロジェクト(企画/主催:NPO法人亜細亜新生交流協会·鑑真プロジェクト実行委員会、後援:外務省/日本貿易振興会(JETRO)/上海日本企業商工クラブ)がこのほど、日本全国各地から学生18名,引率者2名(実行委員長範雲涛教授,もう1名の日本人丹羽さんが秘書長)で、合計20名の訪中ミッションを結成した。

 一行は14日午後上海港に到着後、上海市内のホテルで歓迎パーテイーに出席した。席上、JETRO上海事務所の小栗道明所長らが挨拶の言葉を述べた。

 奈良時代の日本に仏教の正しい戒律を伝え、日本の仏教文化の礎を築いた大唐時代の高僧、中国江蘇省揚州市出身のお坊さん鑑真(がんじん)の足跡をたどりながら日中両国の学生が交流するユニークな計画を2007年5月から早稲田大の木下俊彦教授(故)や亜細亜大学教授范云涛らを中心に進められていて、北京五輪開催時と相まって2008年9月9日—21日まで成功裡に実施されていた。

 当時は、2008年9月9日に大阪港をフェリー「新鑑真号」で出港。鑑真和尚の出身地2500年の古都揚州·大明寺などを目指す。中国の名門大学5大学(復旦大学、南京大学、揚州大学、浙江大学、寧波大学)を訪ね、谷野作太郎·元駐中国大使らが同行し、講師を務めた経緯がある。

 2016年10月は、東アジア地域の国際情勢が目まぐるしく変化しつつあるなか、アジア地域における重要な日中関係が、かつてないような試練を待ち受けている昨今、将来の命運を担う日中双方の大学生を中心に、「過去を振り返り、現在を吟味し、未来志向の関係作りを構築しようと」高い志をともにする民間人たちが結集し、仏教文明の伝来をきっかけに日中関係のあるべき姿に思いを馳せる洋上大学研修ツアーが、成功裡に再開を果たした後、2017年3月22日から30日まで、中国から約43名の大学生(復旦大学、揚州職業大学、揚州大学など)を教員の推薦に加えて懸賞作文で選考された結果、鹿児島県指宿市の坊津秋目港にある鑑真記念館を訪ね、偉人の足跡を辿りながら、鹿児島から京都、大阪、奈良へと1600キロの歴史探訪の研修ツアーを実施できていた。そこで、日中両国における双方向の若者どうしの触れ合いと相互理解とコミュニケーションネットワークが見事に結ばれることで、本プロジェクトの目的と趣旨が達成されつつあるのが現状である。

 昨年は、駐日中国大使館の招待をもって2008年9月の初回事業を8年ぶりに本格的に復活させることができた。日本各地から早稲田をはじめ、大阪大学、鹿児島大学など6大学から選抜された18名の現役大学生代表を引率して、中国上海復旦大学、揚州では、鑑真学院、揚州大学、揚州職業大学等の大学生たちとの座談会や文化体験イベント、ダンスや音楽などのアトラクションを通じて鑑真和尚ゆかりの大明寺を訪れ、お互いに若者どうしの友情と相互理解を深めることができた。揚州では、朱民陽市長からの表敬訪問を受けて、現地政府や国際交流担当者、一般市民などからも盛大な歓迎を受けていた。

 今年も引き続き、本プロジェクトを「持続可能な恒久的民間文化交流事業」と維持させた。15日鑑真記念館見学訪問、大明寺で能修法師の表敬訪問、仁如法師による講演セミナーに出席し、鑑真学院とお寺境内を見学し、日本語できる僧侶との懇談会なども行なわれる予定だ。

  (編集:章坤良)