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2017年 8月 23日17:29 提供:東方ネット 編集者:範易成
東方ネット23日付:日本の大手自動車会社トヨタは「安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む」を企業理念とし、積極的な社会公益活動を展開している。
8月4日午後、「トヨタ車クラッシュ安全教室」が浦東電力会社で開催され、約30人の小学生が参加した。これに関連して、当日イベントの司会と指導を担当したトヨタ自動車(中国)投資有限会社上海分公司の洪虹女史は東方ネットの取材に応じ、中国におけるトヨタ安全教室の状況を紹介した。
日本で始まり中国で現地化
洪氏の紹介によると、この安全教室は当初、トヨタ日本本社のTES(トヨタ技術会)のメンバーが自分の空いた時間を利用して始めたものであるが、現在では毎年、日本全国で展開されるようになったものだ。一方、中国がここ数年で自動車市場が飛躍的に拡大したことから、中国においても青少年を対象にした車に関する交通安全知識の普及が重要だ、とトヨタは考えた。そして「車クラッシュ安全教室」はトヨタの社会責任理念の「交通安全」「人材育成」にぴったり適合することから、中国でも開催されるようになった。
だがイベントの現地化は大きな挑戦でもあった。なぜなら中国のスタッフは車クラッシュに関する知識をゼロから勉強しなければならず、実験に必要な設備や道具も自分の手で作る必要があった。それに日本のイベントの経験を中国にそのまま持ってくるのは無理があり、中国の子供に適したやり方や文化などを考えて、現地化した新たなイベントを開発してきたという。
子供の教育を基に企業の社会的責任を果たす
2015年11月以降、トヨタ自動車(中国)投資有限会社上海分公司は、上海地域で9回の安全教室イベントを実施してきた。また上海だけでなく、南京、蘇州、常塾、成都、広州などの都市でもイベントを展開、全国から約500人の小中学生が参加し、大好評を博した。
洪氏は、将来は北京、天津などでも開催する予定であり、より多くの中国の青少年に自動車知識を普及していきたい、と考えている。更に新たなイベントとなる「風洞実験シミュレーター」も企画中で、来年に行われる予定だ。
トヨタはこれら科学普及イベントを通じて、子供らに自動車及び科学に対する興味を持ってもらい、中国自動車産業の未来の人材が育っていくことを願っている。
(編集:范易成)