年に一度の上海ブックフェアが間もなく始まる。これは読書人の伝統を持つ上海にとって重要なイベントの一つだ。今年のブックフェアも「全ての市民に読書を」の企画のもとに開催されるが、特に青少年の読書を重視したイベントを１００以上用意している。

　昨年同様、今回も連続７日間、夜の２１時まで開かれる。記者会見の席上、上海市新聞出版局の徐炯局長は、このブックフェアの柱は良い本の提供とイベントの２本で、良質な本の推薦を重視しており、質の高い読書イベントで読者を引き付けることが目標だと紹介した。そして「今の時代はネットで本を購入できて便利だ。しかしその一方、内容が十分に分からない場合には読者はページを斜め読みするしかなく、本の理解度は低くなりがちだ。このブックフェアの会場では作家と直接交流ができて、本に対する専門家の意見も聞くことができるので、良い本との出会いが期待できる。これこそが上海ブックフェアの人気高い理由なのだ。」と述べた。

　さらに上海は中国近代出版業の発祥地であり、今年はちょうど商務印書館創立１２０年にあたる。また張元済先生生誕１５０周年でもあり、今後は「大師在上海―張元済」シリーズイベントも行われる予定となっている。

　開催時間：２０１７年８月１６日～２２日

　住所：上海市静安区延安中路１０００号