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上海

無人コンビニが上海に登場

2017年6月21日 15:43
 提供:東方ネット 編集者:曹俊

携帯でQRコードをスキャン

 24時間営業でスタッフが常駐しないセルフオンラインペイのコンビニが、このほど上海の街に登場した。

 このコンビニは楊浦区長陽路オーシャンスーパー裏の駐車場のあたりにある。入り口のQRコードをスキャンして携帯の番号を登録すると、ドアが自動的に開いて買物客が入れるようになっている。

電話番号を登録した後、ドアが自動的にオープン

 売っている商品は食品が主で、品ぞろえは通常のコンビニに似ており、ビスケット、ドリンク、パン、ケーキなどがそろっている。スタッフのいるコンビニと比べて商品の定価はより低く設定されている。例えば、550mlの農夫山泉ミネラルウォーターの定価は1.4元、普通のコンビニより0.6元安い。

 商品とその価格が分かるよう、商品にはすべて金属つきの白いラベルが貼り付けられている。レジは入り口に近いところにあり、買い物客が買いたいものを選んだ後、商品をレジの左側の商品識別エリアに置くと、商品価格と内容が右側のスクリーンに表示される。支払いはキャッシュレスを実現、ウィチャット、アリペイまたはAPPで支払える。ミネラルウォーターを購入するのに必要な時間は10秒にも満たない。

セルフショッピング

 気を付けなければならないのは、商品識別エリアに置ける商品は1回につき5点までということだ。5点以上になると数回に分けて支払う必要がある。

 ここを利用した朱さんは、「無人コンビニは人件費を節約し、コストも低減できるので消費者には便利だ。24時間のコンビニにとっては大きな脅威になる可能性もあると思う」と語った。

 無人コンビニのセルフショッピングは注目に値するが、窃盗防止システムの安全性はまだ向上すべき余地があるし、商品の補充も適時というわけではない。

 例えばコンビニの入り口には、「内部では顔認証システムを採用している」と書いてある。もし入店の際に検証を受けずに、他人に連れられてコンビニに入ると、カメラがその人を識別して情報を有人のサービスセンターに送ることになっている。だが記者が試しに一人がQRコードをスキャンして二人で店に入ってみたが、警報は鳴らなかった。

 またコンビニの入り口には商品のセンサーが設けられていて、「未決済商品をこのエリアから持ち出すと、警報が鳴ります」と印刷されている。しかしやはり試しに数種の未決済で金属ラベル付きの商品を店外に持ち出してみたが、警報は鳴らなかった。1回は「検査中ですので少々お待ちください。」という音声案内が流れたものの、持ち出しても警報は鳴らなかった。

 オンラインペイ

 これらインテリジェント窃盗防止システムを備える以外にも、コンビニの開設場所を中高級団地に限定して、素質の高い人を購買のターゲットにしている。だが、警報が間に合わないことなどで、一部の人は心配の意を示している。市民の瀋さんは「有効的な監督管理がしっかりとなされないと、今後の発展は難しいだろう。」と述べた。これらの意見に対してコンビニ側では、無人コンビニは今のところテスト段階で、できるだけ改善する方向だ、と回答した。

 窃盗の問題以外にも、店頭で商品が品薄になった時に直ちに補充できるかや、賞味期限切れの商品が棚に残されるなどの問題もある。20日午前10時にコンビニのスタッフが商品の生産日と賞味期限をチェックしに現れた。実際に期限切れの商品は置いてかったが、商品の補足が間に合わない問題は依然として存在する。さらに店内には「購入を止めた商品は元の棚にお戻しください」と張り紙されているが、適当にその辺に置かれている商品もあった。

(編集:曹 俊)

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