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上海

芥川賞授賞の又吉直樹氏が上海で『花火』の交流会

2017年6月16日 13:42
 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 中日国交正常化45周年記念イベントの一環で、日本で芥川賞を授賞した作家の又吉直樹氏が先日、上海建投書局でファンイベントを開いた。そして文学の創作や初の中国訪問の感想などについて、日本で活躍する中国人作家の毛丹青氏と対談を行った。

 又吉直樹はお笑い芸人であるが、先ごろデビュー作『花火』で第153回の芥川賞を受賞し、文学賞の最高峰の賞を獲得して一躍時の人となった。作品は日本で大ヒット。計300万冊以上売り出し、ここ数年来のベストセラーとして、専門家や一般大衆から大好評を博している。

 新書発表会で又吉氏は、『花火』を創作するに至った経緯を紹介するとともに、中国の読者への期待も語った。いっぽう中国版を手掛けた人民文学出版社の出席者は、『花火』の出版は有名人効果を狙ったのではなく、作品の文学的質に強く惹かれたからだ、と語った。そして同書は芸術表現の最終的課題を討論するもので、時代の特徴を表現した強い思想性と時代性がある、と紹介した。