子供の成長には父親が果たす役割が欠かせない。特に４～６歳の幼児期は重要だ。上海の男性はこれまで家庭的なことで有名だったが、最近発表された調査結果によると、他の地域とほとんど差がなくなった。男性は父親の役割を重視してはいるものの、子供と一緒にいる時間は母親より少なく、大部分の時間を仕事に費やしているということが明らかになった。

  このほど上海市科学育児基地は研究のため、特定のグループを対象にして父親の子供の教育に関わる状況を調査した。長寧区を例にしたこの訪問アンケート調査によると、「男性は外、女性は内」という言い方に対して、４１.９％の回答者が「中立」と答え、２９％の回答者が「比較的同意する」と答え、４.４％の回答者が「非常に同意する」と答えた。また、家族関係で最も重視する役割は何か、という問いに対して、４～６歳の幼児を持つ父親の５０.７％が「父親」と答え、２９％が「夫」の役を、１１.１％が「息子」の役と答えた。重要性の順に対する問いでは、親子関係、夫婦関係、大家族関係、仕事関係の順位となった。

  だが、何に最も時間を配分したいか、についての問いに対しては、父親は仕事に配分する時間が最も多く、３６.１％の父親が「スタッフ·ボス」、３３.９％が「父親」、１５.１％が「息子」、８％が「夫」を選んだ。時間配分の順序でも、仕事関係、親子関係、大家族関係、夫婦関係の順になった。そして実際の生活では、親子関係において最も重視されているのは逆に母親で、かけている時間と労力も最も多かった。子供と共に過ごす面で見ても、母親はより重要な役割を果たしており、時間的にも父親より明らかに長いことが分かった。これらの調査結果から、ほとんどの父親は子供の教育面ではサポートが主で、教育の過程で主導的な地位を占めていないことが明らかになった。

（編集：曹　俊）