中国上海「故郷を思うような気持ち」=栗原小巻
2016年6月2日 16:07
編集者:章坤良
東方ネットのインタビューに応じる栗原小巻さん
「いつの日か、また、この町の戻ってきたい。まるで、故郷を思うような気持ちです」――。
1991年5月、中国人にも大人気で、上海に登場した栗原小巻は、中国残留孤児を題材にした中国映画「乳泉村の子」(原題:清凉寺的鐘声)の出演を終えてから東京に戻った後、以上の感想を語った。
ここ数年にわたり、日中文化交流協会の副会長を務める栗原はこのほど、上海市人民対外友好協会成立60周年を祝賀するため上海を再訪した。
同協会の景莹副会长が主催したレセプションにおいて、栗原は「今年、日中文化交流協会も成立60周年にあたり、両協会の成立60周年を共同で祝賀することが非常に有意義だ」と述べた。
席上、栗原は昨年第18回上海国際映画祭に出席した際に、小説家·巴金(ばきん)の旧居を約30年ぶりに訪れた。巴金の晩年の代表作「随想録」は、「サンダカン八番娼館 望郷」の影響をも大きく受けた。1986年12月3日、巴金は上海武康路113号の住居に栗原さんをもてなした。巴金は、「随想録合訂本新記」の中で、「昨年、我が家でもてなした栗原小巻に、『あなたと田中絹代が主演を務めた『サンダカン八番娼館 望郷』を見た。同映画を見なければ、『随想録』5巻を書くことはできなかっただろう』と伝えた」と書いている。
栗原小巻はまた、故·謝晋(シエ·チン)監督との協力や中国の女優·秦怡(シン·イー)などの芸能人との友情を語り続けていた。
さらに、中国語版声優·劉広寧と30年前に協力しあった思い出を振り返ると二人は思わず長時間抱きしめてしまった。
日中両国関係の話題に触れると、栗原は「日中両国は政治面においてギクシャクしたときこそ、両国民間人が映画などの文化交流を通じて、理解を深め、未来を築くこと、信頼を築くことができますよう願っております」と期待している。
栗原は最後、東方ネットの利用者に「インターネットを見てくださる皆様、こんにちは」と揮毫した。
記念写真に納まる筆者
25年前記念写真に納まる筆者
6月中旬に行なわれる「2016上海·日本映画週間」のオープニングセレモニーのイベントに栗原は登壇し華をそえるだろう。
(章坤良 写真も)
(1) オープニングセレモニー&オープニング上映
日時:6月12日(日) 14:00~17:30(受付:13:30)
会場:和平影都5F スクリーン4 オープニング
映画:『人生の約束』
☆ 登壇予定者:日中政府関係者、映画関係者、監督・俳優・女優
☆ 特別ゲスト:栗原小巻(女優)
☆ ゲスト:井坂俊哉(俳優)、平岡祐太(俳優)、堀内博志(監督)、日比遊一(監督)、李鳳宇(プロデユーサー)
(2) レセプションパーティー
日時:6月12日(日) 18:30~20:30(受付:18:00)
会場:ザウェスティンホテル(バンドセンター上海 )3F 宴会場
☆ 登壇予定者:日中政府関係者、映画関係者、監督・俳優・女優
☆ 特別ゲスト:栗原小巻(女優)