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日中友好のため手を携えて努力=中央大学訪中ツアー

2015年 9月 14日13:22

日中友好のため手を携えて努力=中央大学訪中ツアー

休憩中、上海理工大学で踊る中央大学学生

 中央大学学員会中国留学生支部主催、東方ネット海外経済文化センター、アジア太平洋協力会協賛の中央大学学生訪中ツアー一行が14日までに上海や蘇州、常州などの地方訪問を終え帰国した。

 週末、模倣品や恋愛観などのテーマをめぐってディスカッションが上海理工大学日本文化交流センターで行なわれた。中国学生と日本学生で共通した意見としてあがったのは、品質と値段のバランスについてだ。「模倣品は安いけど品質が悪い。でも、質もよかったら模倣品でも抵抗がない」という意見はどちらにも共通してあがった。 中国学生の割合が多かった要因としては、中国では模倣品が身近になってしまい、抵抗感が薄れているという現状があげられる。例えば、映画が公開された一週間後にはネットに流出している、違法に音楽が無料でダウンロードできてしまう等だ。対照的に日本では“模倣品はよくないものだ“という考えが一般的になっていることがあげられる。ヒーローもののテレビ番組で、偽物のヒーローを悪役として登場させるなど、小さいころからの認識の刷り込みも一般的となった原因のひとつだ。

 中央大学理工学部3年生の山口由衣さんは、「今回のディスカッションはお互いの認識を確認してから同じ考えを持つ人をまとめて意見を聞いていくことで、話し合っていることがわかりやすくなるようにした。今後、さらに経験を重ねて、もう一度同じ条件で再挑戦したい」という感想を発表した。

 一方、恋愛観について、中国学生と日本学生で共通した認識としてあがったのは、性格や趣味の似合いだ。そして、中国女子学生の恋愛男女による文、理科系融合の価値観に対し、日本女子学生の相手に対する身長(ハンサム)要望と男子学生の相手に対する清潔(容貌)要望が目立った。

 中央大学学生訪中ツアー一行がまた、上海や蘇州、常州などにおける日系企業見学した感想を相次いで発表した。ゲストとして出席する上海榕源環境科学技術有限公司の林丹総経理は、「怪しい報道に頼らず、自分の目で本当の中国を見て、多くの中国人と付き合おう」とアドバイスした。

 上海理工大学日本文化交流センターの何伟銘主任が、「近い将来、洞察力、思考力、包容力、学習力を養いながら、日中友好のため手を携えて努力するよう」と呼びかけた。

 中央大学理工学部3年生の角田亮真さんは、「初めての海外である上海で、私は非常に多くのことを体験した。言語の違い、気質の違い、そして生き方の多様さやこれまで知らなかった世界が広がっていた。そのなかでも積極的に私たちを支援して下さった皆さんがいたことで、一生の財産である、良き人との出会いを経験できた」と感謝の言葉を述べた。


(記事:章坤良 一部の写真は河崎氏提供)