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建築

2015年 8月 30日14:50

建築

 上海には1920年代より多くの西洋様式の建築が残されている。その中でも特に黄浦江に面する川沿いの外灘 (The Bund) は、上海海関、香港上海銀行などが立ち並びヨーロッパ調の風情を感じさせる建築群として知られており、上海のシンボルにもなっている。市内にも多くの西洋建築が点在している。上海市内においては、1920年代の一般市民の共同住宅である「石庫門」と呼ばれる建築様式も残っており、現在都市化が進むなか貴重な文化資産として、その多くがブティックやレストランとして改築され、保存されている。市内中心部·淮海中路近くの「上海新天地」はその一例である。

 一方外灘の対岸にあたる浦東新区には、1994年完成の東方明珠電視塔を始めとして、新しい摩天楼群が立ち並び、そのエキゾチックな景観、発展ぶりには目を見張るものがある。2008年には世界第2位の高さとなる高層ビル、上海環球金融中心(上海ワールドフィナンシャルセンター;別名「上海ヒルズ」、地上492m、階数104階)が完成し、地上474mの高さにある100階の展望台は世界で最も高い展望台となった。さらに2014年には高さ632mの上海中心(上海タワー)が完成する予定であり、上海環球金融中心の記録を塗り替えて世界第2位になるとみられる。

 2010年8月現在、上海には高さ60m以上の高層ビルが8000棟近く存在するとされ、これは日本全国を合わせた約2000棟の4倍に匹敵する規模となる。その一方で、不動産バブルの崩壊も懸念されており、不動産投機抑制のために上海市当局は、住宅ローン規制や投機目的の不動産業者からの土地没収などの強硬措置も行っているとされる。