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頻繁に交流 日本とインドの「親密ぶり」の思惑とは?

2017年 9月 14日14:38 提供:新華網日本語

新華網北京9月14日(記者/閻潔劉秀玲)日本の安倍晋三首相は13日、インドを訪問し、インドの高速鉄道起工式に出席する。日本の自民党幹部によれば、インドの高速鉄道はシンボル的なプロジェクトであり、日本とインドの関係が「新時代」に入ったことを示している。アナリストは、日本とインドの「互いに目配せするような」関係は、実際には互いのニーズがあるからだと解説する。

中国国際問題研究院南アジア問題専門家の李青燕氏は、日本とインドの両国が「近づく」のはそれぞれに思惑やニーズがあると見ている。日本は、インドとの協力により南アジアとインド洋地域での影響力を拡大したい。これに対しインドは、日本の資金を利用して自国の経済力の不足を補いながら、日本との「同盟」関係を発展させることにより、米国のドナルド・トランプ政権のもたらす不安定さによる打撃を軽減しようとしている。

李青燕氏は、「当然ながら、その中でもとても重要な要素となっているのは、両者がお互いに相手国を地域的なパワーバランスを図るための『自然の盟友』とみなしていることであり、この面で双方の意図はすぐに合致した。さらに、インドの経済、社会各方面の発展レベルは依然として低いのに対し、現在の日本とインド両国の経済発展の相互補完性は強く、これもまた両国が互いに両国関係の発展に将来性を見出す重要な原因となっている。」と述べた。

数日前には、当時インドの国防相と財務相を兼任していたアルン・ジャイトリー大臣が日本を訪問し、両国の防衛大臣は、両国の軍事演習を強化し、軍事装備や技術についてより多く交流を展開することで同意している。

李青燕氏は、現在インドの国際社会における環境と条件は比較的良好なのは、米国や日本など西側諸国が、インドをアジア・太平洋地域のパワーバランスを図る面で重要な役割を担う国とみなし、またさらに大きな役割を発揮するよう期待していることが大きいと述べた。別の分析は、インドは「意気込みにあふれて」はいるが、その経済発展という分野では大きな困難に直面しており、短期間で成果をあげるのは難しいと指摘している。

(新華社より)