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評論

解振華特別代表:中国側は『パリ協定』の実施について『中国の方案』を準備している

2017年5月23日 16:36
 提供:新華網日本語

新華網ベルリン5月23日(記者/張毅栄)気候変動事務の解振華中国特別代表は22日ベルリンで、次のように述べた。中国側は『パリ協定』の実施に関係する問題について「中国の方案」を用意している。世界の気候変動対策プロセスを推し進める中国の決意は固く、関係各当事者とともに引き続き多国間交渉のプロセスを推進し、絶えずポジティブな成果を収めていく。

解代表は当日、ドイツ連邦政府が組織した「ピーターズバーグ気候変動会議」の非公式閣僚会合に出席した。彼は会合中に開催された記者会見で、次のように述べている。中国側は『パリ協定』の実施に関連する透明性、グローバル規模の点検などの問題について『中国の方案』を準備しており、各当事者の快適度に配慮する「着地点」と「最大公約数」を探し出し、共通ではあるが差異のある責任原則を体現し、気候の公平性、行動性、支持性とのマッチング及び促進性や交流における最良な実践を体現する。

解代表は次のように紹介した。2016年には中国の二酸化炭素(CO2)排出強度は前年より6.6%低下し、当初想定の3.9%の二酸化炭素削減目標をはるかに上回り、気候変動に対応できる強さと勢いを維持しつつある。2011年から2015年の間に、中国のCO2排出強度は21.8%低下しており、これは23.4億トンの CO2排出量の削減に相当する。中国は「第13次五カ年」規画期間に、CO2排出強度を18%低下させ、非化石エネルギーが一次エネルギー消費量に占める割合を15%まで向上させるなどの一連の拘束性指標を確定している。

解代表は、中国は省エネやエネルギー効率の向上、再生可能エネルギーの発展、森林による二酸化炭素吸収源の増加、全国炭素排出権取引市場の確立、低炭素なスマートシティの普及、気候変動対策立法の推進などの措置を引き続き講じていくと表明している。

解代表はまた次のように述べている。中国側は気候変動対応の南南協力を引き続き大いに推進していくことで、目下中国の気候変動対応の南南協力基金がすでにスタートし、現在発展途上国で10の低炭素模範区、気候変動の緩和策と適応策に関するプロジェクト100件及び気候変動対策のためのトレーニング枠の協力プロジェクト1000件を展開させている。中国の南南協力推進チームはすでに27カ国と協力を展開し、これらの国々の適応能力や緩和能力、管理能力及び融資能力の向上を支援している。中国側は関連の国際機関と共に気候変動対応の南南協力を推進できるよう望んでいる。

解代表は更に次のように表明した。『パリ協定』実施のために、中国側は以下の件について提案する。第一に政治的相互信頼を固めるべきで、各当事者はすでに行ってきた承諾の実行を加速させ、『パリ協定』実施のために相互信頼の基盤を打ち立てねばならない。第二に、発展の実情と結びつけ、『パリ協定』の実施や自主的な貢献への努力を経済のモデル転換・アップグレード、省エネ・環境保護の新エネルギー産業の発展、雇用を拡大する政策と行動に転換させ、経済の発展や民生の改善、環境保護及び気候変動対策のための多国間のウィンウィンを実現させる必要がある。第三に、協力・ウィンウィンを推進する必要があり、気候変動対策の根本的な活路が協力・ウィンウィンにあり、『パリ協定』実施後の後続交渉において相互に理解し、賞賛し、学習・促進し合うという建設的な雰囲気を作り出し、各当事者の交流の最良な実践を推進するべきだ。第四に、奨励メカニズムを確立し、各当事者が行動の透明度やその力の程度を絶えず向上させ、グリーン金融の発展のチャンスを掘り起こし、技術・イノベーションを奨励し、行動と支援のマッチングをやり遂げ、発展途上国の各方面での能力向上を支援して、『パリ協定』の継続的な実施を確保せねばならない。

(新華社より)