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評論

(新華時評・国際)新時期における中米協力を誘導するために方向性を定め

2017年4月10日 15:41
 提供:新華網日本語

新華網米国パームビーチ4月10日(記者/斉紫剣周效政朱磊)米新政府の誕生以来、初の中米元首による会合がすでに米国のマーアーラゴ(Mar-a-Lago)で幕を下ろした。両国の元首は共に新時期における中米関係の発展のために方向を明示し、計画を作り出し、中米関係という大きな船が両国と世界により多くの素晴らしい前途とチャンスをもたらすようにさせるだろう。

今回の首脳会合は、中米協力に新しく重要な1ページを切り開いた。中米関係の正常化45周年及び両国関係が獲得した歴史的進展の新たなスタート地点に立ち、それらはビジョンの座標を次の45年に向けており、その含蓄は長期に及んでいる。

今回の会合では、中米の元首は7時間余りの対面による深い交流を通じて、良好な実務的関係と個人的な友誼を確立させた。両国の元首は期せずして一致してそれぞれが「非常に素晴らしい」という言葉を用いて会合を概括し、共通認識を形成しており、習近平主席は「相互理解を深め、相互信頼を増進した」と強調し、トランプ大統領は「非凡な友誼を確立させた」と表明している。これは米新政府の誕生後、中米関係の発展がしだいに安定的に移行し、双方の利益を実現させ、両国人民に幸福をもたらすという面で、効率高く、順調で、打ち解けた首脳会合が重要な役割を果たしたことを明らかにしている。

今回の首脳会合では、協力が中米関係という船が進む唯一正しい進路であることを再確認した。習近平主席は、協力が中米両国の唯一の正しい選択で、協力のケーキを大きく作るべきだと指摘し、トランプ大統領は、双方はいくつかの大事を共同で成し遂げることが可能だと表明している。この「唯一」という言葉が果てしなく長い時間の過程の中で、中米関係の発展が揺るぎなく、逆行することのできない方向に向かっていることを明らかにしている。「ケーキ」と「大事」は、多大な苦労の中で、協力が中米両国の人民にもたらすことのできる「選択のボーナス」、更には世界の平和と発展という重要な礎石に現れている。両国が「一致協力して難関を切り抜ける」精神により、世界経済が金融危機の暗い影から比較的早く抜け出せるよう導くところから、世界的な課題や安全への脅威に共同で対処するところまで、歴史は両国元首の協力の共通認識における最も優れた注釈だと言えよう。

両国の元首は、外交の安全保障をめぐる対話、全面的な経済についての対話、法執行とネットワークのセキュリティについての対話、社会および人的・文化的分野における対話という4つのハイレベル対話メカニズムの確立を宣言し、協力成果の獲得のための青写真を描いた。そのうち、前の2つのメカニズムは会合期間中にスタートし、初歩的な成果を収めている。それと同時に、重点的な協力リストの策定などのビジョンや相互尊重を基礎に食い違いを管理・コントロールするという共通認識が、より多くの早期収穫を見てわかり、触れて分かるようにさせるだろう。

今回の元首会合では、中国の指導者により両国関係発展の肝心な時期における戦略的な定力や政治的決断及び外交上の知恵が再び示された。中米関係は重要で複雑なので、高所に登って遠くを一望してようやく、健全且つ安定的に発展させることができ、両国人民により多くの獲得感を得させることができる。会合の中で、習近平主席は中米関係の発展において「歴史の担い」について言及し、世界の平和、安定と繁栄の促進において「歴史の責任を全うする」について強調していた。今回の会合では疑いなく、習主席が示した担いと知恵により、歴史に重要ではっきりとした印が残された。

積極的で成果に富んだ元首会合は、次の段階の中米関係発展のために建設的な基調を打ち立て、協力を力強く推進し、この「航船」に新たなチャンスと希望をもたらすだろう。

(新華社より)