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中豪の協力の深化が新たなチャンスを迎え

2017年 3月 22日10:41 提供:新華網日本語

新華網キャンベラ3月22日(記者/徐海静)中国国務院の李克強総理は22日からオーストラリアを公式訪問する。これは全国の両会(全国人民代表大会と政治協商会議)終了後の李克強総理の初訪問にあたり、2014年の習近平中国国家主席の訪問後に継ぐ、中国の指導者によるオーストラリアへの再度の重要な訪問でもある。

2014年の習主席の訪問期間に、中豪関係は戦略的パートナーシップから全面的戦略パートナーシップへと引き上げられた。今回の李克強総理の訪問では、中豪が経済貿易、政治、人文などの分野で協力を深めるための新たなチャンスを与える見通しだ。

  「鉱業の繁栄」から「自由貿易の繁栄」へ

中豪両国の経済は相互補完性が強く、中国は長年にわたってオーストラリア最大の貿易パートナーとなってきた。オーストラリアは世界で重要なエネルギー、鉱物類の初級製品の供給地だ。2008年に国際金融危機が勃発してから、オーストラリアは経済のモデル転換を始め、中国との協力は「鉱業の繁栄」からより多元的・より持続的な段階へと踏み出した。

2015年12月に中豪の自由貿易協定が発効し、関税と投資の敷居の引き下げは中豪の企業に相手の市場へより多く進出するチャンスを作り出した。中豪の自由貿易協定は両国の経済貿易協力を深めた著しい成果の一つであり、二国間の経済貿易関係が「鉱山の繁栄」から「自由貿易の繁栄」へと向かう象徴の一つでもある。

経済のモデル転換のプロセスにおいて、中豪両国はイノベーションの重要性を意識している。中国側の革新駆動型の発展戦略は豪側の「国家イノベーション・科学アジェンダ」と連結を開始し、双方はエネルギー資源、インフラ整備、農牧業の分野における協力を徐々に拡大し、革新の牽引作用を重視している。

  政治的相互信頼を深め人文交流を加速する

中豪両国は政治制度は異なるが、両国は政治的相互信頼の強化の面で、その足取りを止めたことはない。中豪両国政府間はすでに総理の年次会合メカニズムや戦略経済対話から、事務レベル会合、電話会談、書簡のやり取りといった各レベルの意思疎通と交流メカニズムを確立している。両国の指導者は常に国際会議などの場面でも面会しており、相互交流が頻繁に行われている。

2016年には大勢の中国人観光客がオーストラリアを訪れ、そこで独特な自然や歴史、文化を体験している。この年にオーストラリアを訪れた中国公民は、過去最高の140万人に達した。また2017年は中豪観光年で、オーストラリアを訪れる中国人観光客は過去最高が見込まれる。

中国はここ数年にわたりオーストラリアにおける外国人留学生の最大の輸出国で、目下在豪中国人留学生の数は15万人を上回る。オーストラリア政府も「新コロンボ」計画を力強く推進し、より多くのオーストラリア人青年が中国などのアジア諸国へ留学するのを奨励している。このような双方向の相互交流は、疑いなく一層多くの相互理解の窓を開くだろう。

  中国とオーストラリアの協力は複雑な情勢に対応すべき

2016年は「ブラックスワン」現象が多発した一年で、英国の「EU脱退」などは多くの人にとって予想外の出来事だった。だが、「反グローバル化」の傾向が欧米諸国で台頭し、2017年の国際情勢は不透明感が急速に強まっている。

この背景のもとで、中国とオーストラリア両国は経済のグローバル化、貿易自由化、市場開放の支持において、十分に一致した立場を示した。オーストラリアは東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の自由貿易と経済のグローバル化に対する作用を重視しており、RCEPなどを通じて、より広範囲にアジア太平洋自由貿易区の建設を推進することを希望する中国の構想と合致している。

ここ数年は、中国とオーストラリア両国が協力関係を絶えず強化し、両国の民衆が受益者になっている。新情勢のもとで、中国とオーストラリア両国の全面的な戦略パートナーシップの範囲を絶えず拡大し、内包を拡充し、水準を向上させることは、アジア太平洋地域諸国が互恵互利とウィンウィン、共同繁栄を実現するためにプラスになる。

(新華社より)