ようこそ、中国上海!
エコで未来を共有

Home >> 新着 >> 評論

真珠湾の「双簧」劇

2017年 1月 11日13:22 提供:新華網日本語

新華網北京12月29日(新華社記者/鄭漢根)日本の安倍首相は26日、米国ハワイに到着し、2日間の日程で訪米し、27日に真珠湾を訪れた。安倍首相はいわゆる「不戦の誓い」を声高に唱え、「歴史的和解」のための訪問と主張したが、別の意図があることは誰の目にも明らかで、米国も自国の戦略に奉仕するために日本を利用し、安倍首相の訪米によって双方の気持ちをよく通じさせる必要があり、双方はそこで「双簧」劇(演芸の一種、一人が後ろに隠れてしゃべったり歌ったりし、もう一人が前に座って黙ってその真似をする。)を共演した。

安倍首相の訪米に対する重要な思惑は、「和解」を求めるとともに、日米同盟の強化を望んでいることだ。だが、いわゆる「和解」にしても、日米同盟の強化にしても、その動機は安倍首相が主張するような純粋で善意あるものではない。その背後に隠れているのは、安倍首相の日和見主義的な目的であり、その拡張的な外交と軍事的野心のために米国を利用したいと考えいてる。

実際に、物事の本質を見通せる人は安倍首相の「和解」の旅での偽りを見抜くことができる。安倍首相は今回の訪問で旧日本軍の真珠湾攻撃について謝罪しないことを明確に表明していた。安倍政権は終始にわたり、日本が第二次世界大戦中に発動した真珠湾襲撃を含む戦争を侵略戦争だと認めていない。

国際社会の安倍首相に対する疑いの声は耳に響いて途絶えることがない。真珠湾だけを選び、中国などの被害がさらに深刻な国を訪れて犠牲者のために慰霊しないのは何故なのか。このダブルスタンダードのいわゆる「慰霊」のどこに第二次世界大戦の歴史を反省するわずかばかりの誠意があるというのだろうか。

安倍首相の「和解」の旅が虚偽であることを米国は心中はっきりしているが、安倍首相の計算を容認し続けている。日本が米国を重用したいことに疑いの余地はなく、米国もまた、日本というアジア太平洋地域で最も重要な同盟国が継続的に政治、軍事及び外交において米国のアジア太平洋リバランス戦略に追随し、米国の覇権的な地位を擁護する必要がある。

このため、真珠湾での芝居は決して「歴史的和解」ではなく、日米双方が相互の必要性に根ざして、手に手を取って演じた「双簧」だったことは容易に理解できる。

(新華社より)