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安倍氏の「不戦の誓い」、軍事的野心を隠せず

2016年 12月 28日17:21 提供:新華網日本語

時事通信によると、安倍首相は27日に日米両国の犠牲者を慰霊し、「不戦の誓い」を示した。27日午後は現地の米海軍基地を訪問し、旧日本軍の飯田房太中佐の記念碑に献花した。飯田中佐は真珠湾を爆撃した際に被弾し、燃料切れとなりながら米軍基地に突入した。

27日付フィナンシャル タイムズは、安倍首相の真珠湾訪問は、オバマ大統領の歴史的な広島訪問への返礼だが、タカ派の意図をハト派の行為によって隠しており、巧妙な政治的動作でもあると伝えた。ハワイで犠牲者に敬意を表するといった歴史の和解に関する大々的な行為によって、新たな憲法により日本軍国主義が台頭するという懸念をある程度解消できるからだ。不確定な次期米政権が、アジア戦略に関する矛盾したシグナルを送るなか、今回の訪問は日米同盟を再確立する理想的な舞台となる。安倍首相は、米国がアジアにおける安全の負担拡大を日本に求めるなか、自衛隊の役割を強化し、能力を高めようとしている。

今回の訪問の平和的意義を宣伝するため、日本メディアは力を尽くしている。共同通信は27日、オバマ大統領と安倍首相が間もなく訪問するアリゾナ記念館内には、日本の被爆者が寄贈した平和を象徴する折り鶴が展示されていると伝えた。東京新聞は同日、米議会で唯一対日開戦に反対していた女性議員ジャネット ランキンについて振り返り、「真珠湾攻撃の翌日、米議会は圧倒的賛成多数で対日宣戦布告を可決した。そんななか彼女だけが、女の私は戦争に行けない、誰かを戦場に送ることも拒否すると、反対を貫いた」と伝え、孤立しても生涯をかけ平和を求め、貴重なレガシーを残した彼女を称賛した。

しかし好戦的な日本軍国主義分子は、平和の感銘を受けていないようだ。安倍首相の訪問に際して、荒唐無稽な要求を突きつけている人物もいる。産経新聞によると、靖国神社には、旧日本軍第二航空戦隊司令官の山口多聞が祀られている。三男の山口宗敏氏は「次は日米首脳が靖国神社を参拝するべきだ」「真珠湾での慰霊は結構なことだと思うが、真珠湾に英霊の魂はない。本当は両首脳に靖国神社にも行ってほしい。父もそう思っているのではないだろうか」と話した。

(チャイナネット)