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中国とラテンアメリカの関係が新たな航程に入るよう導く-ー習近平主席のペルー国会での講演を解読

2016年 11月 24日10:51 提供:新華網日本語

新華網北京11月23日(記者/譚晶晶、潘潔、臧暁程)習近平国家主席は現地時間の21日、ペルー国会で『助け合って困難を乗り切り、帆を揚げ遠洋に乗り出して、中国・ラテンアメリカ関係のすばらしい未来を共に創造しよう』と題する重要な講演を行い、中国・ラテンアメリカの関係が飛躍的な発展を遂げた成果を積極的に評価し、中国・ラテンアメリカの全面的協力パートナーシップがよりハイレベルな発展を実現するために青写真を策定し、各国が中国の発展という「車に便乗」し、発展のチャンスを共有することを歓迎すると重ねて述べた。

現地の専門家は、これは習主席がラテンアメリカ地域に向けて政策について系統的、全面的に深く述べたもので、高遠な構想を持ち、内包が豊かで、今後の中国・ラテンアメリカの協力のために方向を明示し、中国の知恵をはっきりと示し、発展の自信を伝えたとの見方を示している。

中国・ラテンアメリカの協力の青写真を策定

習主席は中国・ラテンアメリカの関係をよりハイレベルな発展へと導くために次の4つの提案を提起した。第一に、平和・発展・協力の旗印を高く掲げ、中国・ラテンアメリカ運命共同体の船を穏やかに遠くまで進ませること。第二に、発展の戦略的連結を推進し、中国・ラテンアメリカ運命共同体の船を風に乗せて遠洋に乗り出させること。第三に、協力のギアチェンジの加速を推進し、中国・ラテンアメリカ運命共同体の船に繁栄の積荷を満載させること。第四に、協力の成果の共有を実現させ、中国・ラテンアメリカ運命共同体の船を人民に幸福をもたらす船とすること。

専門家は次のように指摘する。中国とラテンアメリカはいずれも経済構造調整の肝心な時期にあり、共に産業構造のアップグレードという課題に直面し、双方は経済貿易や社会発展などの面において相互補完性が強く、中国とラテンアメリカの協力はラテンアメリカ諸国が原材料の輸出に頼る伝統的な経済貿易モデルの変更を支援することができるだけでなく、中国が良質で余裕のある生産能力を移転し、企業の「海外進出」を加速し、ウィンウィンを実現させることにも役立つだろう。

中国・ラテンアメリカ運命共同体を構築する自信を固める

習主席は演説の中で、中国とラテンアメリカの双方が平和・発展・協力の旗印を高く掲げ、中国・ラテンアメリカ運命共同体の大型船を共に作り出し、中国の夢とラテンアメリカの夢を実現させる道において誠意をもって協力し、中国とラテンアメリカの全面的協力パートナーシップがよりハイレベルな発展を実現するよう推し進めていくべきだと強調している。

アナリストは次のようにみなしている。手を携えて共に前進する中国・ラテンアメリカ運命共同体を作り上げることは、中国が世界に向けて発したフォルテだといえる。中国・ラテンアメリカの関係が高速車線に入った事実は、中国・ラテンアメリカの協力が比較的強い安定性、持続可能性、及び予測可能性を持ち、中国・ラテンアメリカ関係のより大きな発展の実現が一層すばらしいチャンスに直面し、より良い基礎を持ち、より良い条件を有していることを証明している。

各国が中国の発展という「車に便乗」することを歓迎

習主席は次のように述べている。今後5年間に、中国の総輸入額は8兆ドルに達し、外資利用総額は6000億ドルに、対外直接投資額は7500億ドルに達し、海外旅行者数が延べ7億人に達する見通しだ。これはラテンアメリカ諸国を含む世界各国により広い市場、より充分な資本、より豊かな製品、そしてより貴重な協力の契機を与えるだろう。

中国現代国際関係研究院ラテンアメリカ研究所の呉洪英所長は「これは中国のラテンアメリカに対する政策の公示であるだけでなく、中国が全世界に向けて外交政策について詳しく述べたものでもある。中国は覇権を主張せず、勢力範囲を追求せず、一貫して協力・ウィンウィンを堅持し、世界と発展のチャンスを共有していくでしょう。」と述べている。

(新華社より)