ようこそ、中国上海!
エコで未来を共有

Home >> 新着 >> 評論

アジア太平洋地域のエンジンとしての地位を持つ中国方案を固める―習近平主席のAPEC第 24回非公式首脳会議での談話を分析

2016年 11月 22日15:51 提供:新華網日本語

新華網北京11月22日(記者/趙悦陳静劉健)現地時間の20日、習近平国家主席はペルー・リマで行われたアジア太平洋経済協力(APEC)第 24 回非公式首脳会議に出席し、『未来に向けて開拓進取し、アジア太平洋地域の発展・繁栄を促進させよう』と題する重要談話を発表した。

専門家は、習主席は談話の中で世界経済におけるアジア太平洋地域の重要な地位について強調し、またアジア太平洋地域と世界経済の協力に対するAPECの重要な役割を強調したとみなしている。アジア太平洋地域が世界経済の中で発揮するエンジンとしての役割を強固にするため、習主席は次の4つの「揺るぎない」主張を提起した。

-経済のグローバル化のプロセスを揺るぎなく導く

習主席は経済のグローバル化の積極的な意義について十分に肯定している。習主席は、「経済のグローバル化は生産性向上のニーズに合致し、各方面の利益に合致し、大勢の赴くところであることに着目するべきだ。」と述べている。

中国国際問題研究院の阮宗澤常務副院長は次のようにみなしている。習主席の主張は経済のグローバル化にとって先導的な役割を持つ。なぜなら、グローバル化の発展は現在、岐路に立たされているからだ。今後の経済発展の不確実性が増加したことから、懸念の気持ちが高まり、反グローバル化の傾向が現れ、保護主義も台頭してきている。グローバル化に対して疑念を問いただし、それに反対さえする声に直面し、中国は「自身の剣をはっきりと見せつけ」、つまりグローバル化の推進を引き続き堅持せねばならないという姿勢をはっきりと示した。このような姿勢は事実上、中国に対する国際社会の期待と合致している。

-アジア太平洋地域の開放型経済レベルを揺るぎなく向上させる

習主席は「開放はアジア太平洋地域の経済成長の原動力だ。」と述べている。これに対し、専門家たちは、アジア太平洋地域の経済の開放性を維持するには、必ず多角的貿易体制を支持し、貿易と投資の自由化・利便化を一層推進していかねばならないと考えている。南開大学APEC研究センターの劉晨陽主任は、アジア太平洋地域の経済統合レベルを積極的に向上させるには、各種の貿易障壁を取り除くべきで、そうしてようやく開放型経済体制を構築することができるだろうと述べている。

  -地域の相互接続のボトルネックを揺るぎなく解決する

習主席は、相互接続はアジア太平洋地域の経済の血脈をよりスムーズにさせると述べている。

専門家たちは次のようにみなしている。相互接続にはインフラ整備、規則・制度、人的交流に関する相互接続が含まれる。アジア太平洋地域は、全方位的、複合型の相互接続ネットワークの構築に努めるべきだ。APECは地域の相互接続のボトルネックを解決し、メンバー間の経済的繋がりの強化を促進するために基本条件を創り出し、開放型地域経済構造の構築を推進していかねばならない。

  -改革・革新の構造を揺るぎなく打ち出す

習主席は改革と革新は長期的な繁栄へ通じる必ず通るべき道だと述べている。専門家は、習主席は経済構造改革の推進、サービス産業協力の深化、新たな科学技術や産業革命のチャンスの把握といった重要性について特に強調していたと指摘する。

劉晨陽主任は、次のように述べている。改革と革新の新構造を打ち出すことは、実際には経済の持続可能な成長や開放型経済体制の構築のために内生的な原動力を創り出すことだといえる。APECは構造改革協力を突破口として、まずはメンバー間で改革推進に関する合意を達成し、政策協調を強化するべきだ。それらを基礎とした上で、APECはここ数年で現れた、比較的大きな発展の潜在力を持つ一部の分野(インターネット経済、都市化、ブルー経済、グリーン経済などを含む)を革新的な発展を推進する重点分野として、ウィンウィン協力を展開していくことが可能だろう。

今年は中国が正式にAPECのメンバーとなってからちょうど25年にあたる。25年にわたり、中国はAPECの各メンバーと手を携えて発展に焦点を当て、共に発展をはかってきた。習主席が提起した4つの「揺るぎない」主張は、アジア太平洋地域の協力を推進するための最も新しい中国の方案となった。

(新華社より)