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中国の南中国海仲裁案への参与拒否は合理的且つ合法的だ――米ヒューストン大学東アジア政治・社会科学学部のピーター・リー終身教授が南中国海問題を語る

2016年 6月 12日16:20 提供:新華網日本語

  新華網北京6月12日(新華社記者/張永興) 著名な国際問題専門家である、米ヒューストン大学東アジア政治・社会科学学部のピーター・リー(李堅強)終身教授は先日新華社記者のインタビューに応じた際、中国は南沙諸島及びその付近海域に対し争う余地のない主権を擁し、これは十分な歴史的根拠と法的根拠を持つものであり、フィリピンが南中国海紛争について一方的に提起した仲裁とその結果への参与・受け入れを中国が拒否することは、合理的且つ合法だとの見方を示した。

  ピーター・リー教授は次のような見方を示した。『国連海洋法条約』(以下『条約』と称す)では、領土主権問題は『条約』が調整する範囲ではなく、関連の紛争は海域の境界や、歴史的海域または所有権問題、軍事・法執行活動などに関わっており、締約国は強制仲裁を受け入れない旨の声明を出す権利を持っている。一国に排除された上述の紛争について、他国は提起してはならず、仲裁裁判所も管轄権を持たないと規定している。南中国海仲裁案の訴える内容は全て主権や海域の境界、軍事に関わっており、中国はすでに排除性の声明を出している。仲裁は中国の南海海域における主権への侵犯であり、『国連海洋法条約』の主旨にも違反している。

  リー教授は、中国の、仲裁に参与せず、仲裁を受け入れず、また仲裁結果に対して承認せず、執行しないことは『条約』のルールに完全に一致し、領土紛争は交渉・協議の方式を通じて解決するべきだと語っている。

  リー教授は、中国が平和的な交渉により南中国海紛争を解決するという原則的な立場を堅持することに対し称賛の意を表し、また、中国が長年にわたり南中国海紛争の平和的解決の取り組みのために行ってきた継続的な努力を十分に評価した。

  リー教授は更に次のように語った。「一つの主権独立国家として、中国はあらゆる手段を講じて自身の領土と安全の権利を守っていきます。中国が交渉を通じて南中国海紛争を解決することを主張するのは正しい道だといえます。また、中国のこのような立場は、南中国海問題が関わりの全くない、私利私欲に走る国により複雑で危険な境地に引きずり込まれるのを最大限避けることができる。」

  (新華社より)