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日本の外相は「騒音を減らす」作業に多く取り組む必要がある

2016年 4月 29日11:19 提供:新華網日本語

  新華網4月29日(記者/馮武勇)日本の岸田文雄外相は4月29日から5月1日まで中国を訪問する。出発前に岸田外相は東京のあるフォーラムで、中日関係に関する講演を行い、中日関係の改善について多くのポジティブな情報を発信した。岸田外相は、訪問を通じて「新時代に適合する日中関係を打ち立てるために貢献していきたい。」と述べた。

  まさに岸田外相が発言したように、歴史的渊源から見ても、現実的利益を考慮するにしても、中日関係を上手く擁護することは両国の長期的な利益と合致し、地域と世界の平和と繁栄にとって有益でもある。一方で、岸田外相の講演は同時に、一部のポジティブではない情報も含まれている。例えば、中国の正当かつ合理的な国防政策及び海洋活動についてあれこれ言うことだ。

  岸田外相のこのような決まり文句は、ここ数年、安倍政権が中日関係において放出し慣れた騒音だ。だが、まさにこういった騒音がさまざまな場所で繰り返し「発され」、また日本側は海洋安全などの問題で動き出そうとしていることによって、中日関係の未来に黒い影を落としている。このため、人々は日本の両国関係の改善に対してどれぐらいの誠意があるのかを疑わずにいられない。

  いかなる国との関係に両面性と多面性が有り得る。岸田外相の講演で体現された「話し方」のように、日本当局は柔軟さと強硬な姿勢を並行し、守りと攻めを織り交ぜた対中政策は、国際関係における常套手段だと認識しているのかもしれない。だが、安倍政権の修正主義、報復主義といった歴史認識とその周囲に脅威を与える現実の行動を合わせて観察するならば、隣国が日本の真意に対して疑念と警戒を持つことは決して過剰な心配ではない。

  あらゆる歴史はすべて現代史と言える。安倍政権が中日関係で発する各種の騒音は、歴史の回廊において十分に聞き入れ難く、独善的なものだ。岸田外相の北京訪問とその後の一連の外交の過程で、片手で琴を抱え、もう一方の手で剣を振りかざすのではなく、「騒音を減らす」作業に多く取り組む必要がある。

  (新華社より)