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新華社評論員:「一歩ずつ足跡を残しながら前進」——習近平主席のワシントン州地元政府及び米国友好団体合同レセプションでの演説を評する

2015年 9月 24日15:53 提供:新華網日本語

  

  中国の習近平国家主席は22日、米国ワシントン州シアトル市でワシントン州地元政府と米国友好団体が共同で行った歓迎会で演説を発表した。

  空は秋晴れで、潮流が両岸に押し寄せている。「エメラルドシティ」という別名を持つシアトルで中国の来賓を迎え入れ、習近平主席の訪米がそこから始まる。中米の新しい大国関係の構築に世界の視線が集中する。

  「新たな起点からいかにして中米の新しい大国関係を推進していくのか。中米は世界の平和と発展の促進にどのように手を携えて協力すべきか。その答えは、中米の新しい大国関係構築という正しい方向を堅持し、一歩ずつ足跡を残しながら前進することだ。」習近平主席はワシントン州の地元政府と米国友好団体の合同レセプションで演説を行い、自信、開放、寛容、善隣といった大国の度量の広さによって、中国の発展方向と政策の行方を詳細に説明し、中米の新しい大国関係を推進する基本原則と具体的な経路を明確に提示する。そうすることで、重要な段階にある中米関係に自信とエネルギーを注入し、人々が世界の平和と発展の将来性への期待感で溢れるようにする。

  世界の構図が抜本的に調整されるにつれて、中米関係は二国間の範囲を超えた戦略的内包をますます保有し、信頼を増進し、疑念を払拭することが中米のポジティブなインタラクティブの主題に含まれるべき道義であり、また習近平主席の今回の訪米の重要な着眼点でもある。米国世論は習主席の演説は実直で個人的魅力に富み、「米国の高官とオブザーバーたちの胸中にある多くの疑問に直接、言及している。」と評価している。

  

  中米の新しい大国関係の構築は、相互の戦略的意図を正確に判断することが基本前提になる。相互の戦略的方向、発展路線に対する理解を深め、理解を多くし、隔たりを少なくし、信頼を増やし、猜疑心を少なくしてはじめて、戦略への誤解と誤った判断を効果的に防止し、衝突しない、対抗しないというボーダーラインを堅守できる。事実を依拠とし、三人成虎(多くの人が主張することを事実として信じる)、疑隣盗斧(先入観で他人を見て疑う)のような事態を防ぎ、色眼鏡で相手を観察することを回避してはじめて、相手との距離を縮め、相互信頼を増進できる。「トゥキディデスの罠」は決して鉄則ではない。中米の相互の戦略的意図を正しく判断する限り、大国の衝突と対抗という旧体質路線を打破し、大国関係の発展の新モデルを切り開くことができる。

  中米の新型大国関係の構築は、協力・ウィンウィンを揺るぎなく推進させる重要な原動力だ。協力は大勢の赴くところで、ウィンウィンは人心の向かうところだといえる。世界最大の2つの経済体として、最大の発展途上国と最大の先進国として、中米両国がしっかりと協力すれば、両国に幸福をもたらすうえになお、天下を善くし、世界安定のバラストや、世界平和のブースターとなることが可能だろう。

  中米の新型大国関係の構築は、適切且つ効果的に食い違いを管理・コントロールすることが重要な保障だといえる。矛盾は普遍的に存在しており、中米両国に一部の問題で異なる見方が存在し、食い違いが存在するのは避け難い。正に食い違いがあるからこそ、聚同化異(共通点を集めて、相違を転化させる)や効果的な管理・コントロールが必要なのだ。最も肝心なのは、つまり双方が相互尊重し、大同につき小異を残し、建設的な方法で理解を増進し、共通認識を拡大して、矛盾点を協力点に転化するよう努め、中米関係の発展のために絶えず道をつけることだろう。

  

  中米の新型大国関係の構築は、人民の友情を幅広く植え付ける根本のありかだ。国の交わりは民の親しさにある。中米友好の根本は民衆にあり、希望は青年にある。習主席は、中国側が今後3年間に中米両国の留学生それぞれ5万人を相手国で勉強させるために相互派遣することを支援すると発表した。これは中米往来の民衆の基盤をさらに固め、中米友好の新しい希望を支えたいと望んでいるからだ。

  キッシンジャー博士はその著書『世界秩序』の中で、「各世代の人を批判する際には、彼らが人類社会の最も広範で最も重要な問題を正視したかをみなければならない」と伝えている。改革開放の新たな征途に踏み出した中国にとって、この「最も広範で最も重要な問題」とは、人民にすばらしい生活を送らせ、中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現することだ。肝心な点が歴史の最中にある中米両国にとって、この「最も広範で最も重要な問題」は、中米関係のよりすばらしい未来を手を携えて創り出し、両国人民の幸福と世界各国の人民の幸福のために、より大きな貢献を行うことだといえるだろう。

  (新華網日本語)