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新華国際時評:米国の「新介入主義」による悪影響

2015年 9月 24日10:27 提供:新華網日本語

  

  欧州では近頃、第二次世界大戦後最大の難民危機に遭遇し、惨劇が連続して発生し、危機が蔓延している。国際世論では、この欧州難民危機の重要な根源は米国にあり、米国が推進する「新介入主義」による悪影響だと考えられている。

  「新介入主義」の台頭は、深刻な事情がその背景にある。冷戦終結後、米国をリーダーとする西側諸国は、人道主義と西側の民主的価値観の擁護を口実に、世界の至る所で火花を散らし、武力を頻繁に行使してきた。

  「新介入主義」は、平和で安定した国際秩序の形成に重大な危害を及ぼしている。武力で他国の内政に干渉するやり方で、政権交代を実施し、『国連憲章』の趣旨と他国の内政不干渉の原則に甚だしく違反し、これを原則として確立した国際秩序に甚大な損害も与えている。

  

  米国が推し進める「新介入主義」は、決して米国が誇張するほど「高尚なもの」ではなく、その核心的意図は世界で覇権主義を推進し、米国主導のモデルを強固にすることだ。

  世の人々を驚愕させたことは、米国が進める「新介入主義」は一部の国家を混乱させた後、山積する厄介ごとを残し、自国は身を翻して退散することだ。何十万人という戦争難民が大量に押し寄せ、欧州は米国追随の苦い汁を飲まされたが、米国は対岸から火事を眺めている。

  

  3歳のシリア難民、アラン君の遺体が海岸に打ち上げられた惨状は全世界を震撼させたが、米国は平然と構え、責任を欧州に転嫁し、さらには、難民危機に対応する責任は世界で分担すべきだと言い放った。仏紙『フィガロ』は「軟弱で卑屈なEU諸国は、誤ちから生じたこれらの負担の分担を礼節をもって米国人にお願いすることなど想像もつかない。」と指摘した。

  人道主義などの旗を掲げて粗暴に他国の内政に干渉した結果、人道主義による沈痛な災難―欧州難民危機を引き起こしたことで、人々の目に映る「新介入主義」の真相と災禍がより鮮明になった。

  (新華網日本語)