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習近平主席、『ウォール・ストリート・ジャーナル』の取材に応じ、中米の新型大国関係の構築という正しい方向性を堅持し、アジア太平洋地域や世界平和の安定・発展を促進すると強調

2015年 9月 24日10:26 提供:新華網日本語

  

  米国公式訪問を前に、習近平国家主席は9月22日に米国『ウォール・ストリート・ジャーナル』の書面取材に応じた際、中米関係、両国のアジア太平洋地域及び国際の地域事務における協力、両国人民の往来、グローバルガバナンス体制の改善、中国の経済情勢、中国の改革の全面的深化、外国企業の中国での投資、中国のインターネット政策などについての質問に答えた。

  アジアインフラ投資銀行(AIIB)、グローバルガバナンス構造の改善などに関する問題の質問に答える際、習近平主席は、中国は現行の国際システムの参与者、建設者、貢献者であり、国連を核心とし、国連憲章の主旨と原則を基礎とした国際秩序と国際システムをずっと守り続けてきたと指摘した。

  地域と国際事務を処理する中国の政策上の立場などに関する問題の質問に答える際、習近平主席は、中国は独立自主の平和外交政策を励行し、世界平和を守り、共同発展を促進するために努めることを望んでいると強調した。

  中米両国は共に国連安全保障理事会の常任理事国で、世界と地域の平和や安全を守るという重要な責任を背負っており、広範な共通利益が存在する。中国側は米国側と重大な世界と地域的な問題に手を携えて対応し、すでにさまざまな事をしてきたが、これらを引き続き行ってゆくのを望んでいる。

  国際と地域の事務を処理する際、中国は平等、公平、正義を堅持し、和を何よりも大切なものとすることを提唱し、平和的な交渉を通じて関連の問題を政治的に解決するよう主張する。

  中国の夢や中国の夢、米国の夢の相違点と共通点などに関する問題の質問に答える際、習近平主席は、中国の夢は根本的には中国人民の美しい生活を実現させることだと指摘した。

  中国の夢、米国の夢および他国の人民の夢の内包はそれぞれ違っており、それを実現させる具体的なルートと方法も全く同じものではないかもしれない。各国の人民の夢への追求は、どんな相違点や共通点があろうとも、いずれも彼らの粘り強い奮闘を奮い立たせる強力な原動力であり、中米協力と各国の協力のために重要なチャンスを与えることでもある。

  南海、ネットワークセキュリティ、中米関係の維持における重要な要因などに関する問題の質問に答える際、習近平主席は次のように強調した。中米関係に対応するには、大局を見なければならず、両国間の食い違いだけを注視することはできず、正にいわゆる「得其大者可以兼其小(長期的な視野、遠大な志を持ってこそ、安定的な利益が得られる)」のだといえる。中米両国の経済総量は世界の3分の1を占め、人口は世界の4分の1を占め、貿易総量は世界の5分の1を占めている。この二つの「巨人」が協力しなければ、世界はどうなるのか。米中両国は協力すればお互いに利益となるが、争えば皆傷つくということを、歴史と現実が表明している。

  中米両国の利益はすでに日増しに緊密に繋がっており、両国関係の発展が両国人民に幸福をもたらすだけでなく、太平洋地域や世界の平和、安定、発展を力強く推進するということを事実が証明しているのだ。

  南沙群島は古代より中国の領土であり、我々はこれに対し十分な歴史及び法理的な依拠がある。中国は南沙群島の一部の防衛のために駐屯する島礁で関係建設作業と設備の維持管理を行っており、いかなる国家にも影響を及ぼさず、また標的にしておらず、過剰反応すべきではない。中国側の島礁建設は主に島上の人員の業務と生活条件を改善し、相応の国際公共製品サービスを提供するためであり、南中国海の航行の自由と安全をより一層、擁護するためにプラスにもなる。

  中国はインターネットセキュリティーの確固たる擁護者だ。中国はサイバー攻撃の被害国だ。中国政府は企業が商業秘密を窃取する行為に従事することをいかなる形式によっても参与、奨励、又は支援していない。インターネットビジネスのパスワードの窃取にしても、政府機関のインターネットを狙ったサイバー攻撃にしても、すべて違法犯罪行為であり、法律と関連国際公約に照らして取り締まるべきだ。中米両国はインターネットセキュリティーに共通して関心を示し、我々は米国側との協力を強化することを希望している。

  中国の国防政策などの質問に回答した際に、習近平主席は中国は一貫して防御性国防政策及び積極的に防御する軍事戦略を推進してきたと指摘した。

  中米はいずれもアジア太平洋の重要な国家であり、アジア太平洋地域は中米の利害の交錯が最も密集し、インタラクティブが最も頻繁な地域と言える。中米両国がアジア太平洋地域の平和と安定の維持を望むことは、両国と地域の国々の共通の利益と合致する。アジア太平洋は、中米が協調と協力を強化する合作社になるべきであり、中米が相互に競い合う闘技の場所になるべきではない。我々の姿勢は、地域の平和と安定にプラスになることをすべて歓迎する。我々は地域の衝突と変動を引き起こし得ることにすべて反対する。

  中米双方はアジア太平洋地域において相互尊重、協力とウィンウィンの理念を積極的に実践しなければならない。中国の軍隊は2014年に「環太平洋軍事演習」に初めて参加し、中米両軍は「2つの相互信頼メカニズム」建設を推進している。中米がアジア太平洋地域においてより多くの接点を探し出し、戦略的相互信頼を絶えず増進し、地域の国々とともに、地域の平和、安定、繁栄を維持することを期待する。

  中国経済の状況、中国政府は国内外の投資家の自信を増強させるためにどんな措置を講じているのかに関する質問に回答した際に、習近平主席は次のように強調している。中国経済の成長スピードは依然として世界のトップクラスにある。今年上半期、中国経済の成長率は7%に達したが、世界全体の経済情勢が複雑に変化する環境の中で、この成長率は容易ではない。我々が設定する発展目標に照らして、2020年までに国内総生産と都市・農村部住民の1人当たりの所得を2010年比で2倍に増加させ、7%前後の成長スピードを維持することは実現できる。

  外資の中国への導入と利用などの質問に回答した際に、習近平主席は次のように指摘した。外資の利用は我々の長期的な方針だ。中国の外資利用政策に変化はなく、外資系企業の合法的権利の保障にも変化はなく、各国企業の中国での投資と事業展開のために、より良好なサービスを提供する方向に変化はない。

  中米両国の民間交流などの質問に回答した際に、習近平主席は国と国の交流は人民から始まると強調した。中米両国の人民の交流と友誼は古くから長く続いている。早くも230年余り前に、米国商船「チャイナ・クイーン」が中国まで遠洋航海してきた。70年余り前に、中国人民が奮起し、日本の軍国主義の侵略に抵抗した闘争において、米国人民は「海洋を越えて兵力を派遣」し、躊躇することなく、断固として中国を支援した。36年前、中米は外交関係を樹立し、両国人民の友好的な交流の新たな1ページをめくった。実践によって、中米両国の友好が時空を超えて成立したことが立証された。

  中国は米国を含む国際社会とともに、発展しながらウィンウィンを模索し、協力しながら進歩し、中国人民がより幸福になり、世界の人民が平和と発展の成果を共有することを望んでいる。

  (新華網日本語)