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中米新型大国関係、世界に利益をもたらす

2015年 9月 11日9:57 提供:チャイナネット

   米国のオバマ大統領の招待に応じ、中国の習近平国家主席は今月訪米する。訪米の時期が迫る中、中米両国のメディアの「中米新型大国関係」というキーワードは、これまでより多くの注目を集めている。

   米国の一部の政治家とメディアは時おり、中米関係をミスリードする発言をしているが、時流には勝てない。中米関係は長期的に、特に近年さまざまな分野における協力で進展を実現しており、この流れは強まるばかりだ。協力とウィンウィンは時代の流れ、両国民と世界の人々の根本的な利益に合致する。中米新型大国関係の構築は、中米両国および世界に対して、少なくとも3つのメリットを持つ。

   (一)両国民に利益をもたらす。中米両国の人々の根本的な利益は、中米関係を評価する最も重要な基準だ。どの政党が政権運営しようとも、まずは自国民の暮らしに貢献しなければならない。中米関係の正常かつ安定的な発展は、両国民に実質的な利益をもたらす。中米の国交樹立以来の歴史は、相手国の核心的利益と関心事に尊重してこそ、中米関係が初めて安定的に発展できることを証明している。雑音が混じる今日こそ、この原則を貫かなければならない。

   (二)世界に利益をもたらす。中米両国は世界の大国であり、世界の平和と発展に特殊な責任を担っている。中米関係は二国間の範疇を超え、より幅広く深い世界的な意義を持つ。中米関係の発展は、両国民の根本的な利益を気にかけるほか、国際社会の長期的な利益に注意しなければならない。融合型の利益関係は中米の対立を許さず、国際社会の全体的な利益も中米の対抗に耐えられない。ゆえに衝突と対抗の回避が、中米新型大国関係の重要な中身となる。

   (三)未来に利益をもたらす。世界で唯一のGDPが10兆ドルに達する最大の先進国·開発途上国である中米は、世界秩序の未来の動向に対して重要な力を発揮する。世界的な気候変動の協議、持続可能な発展など人類の動向に関わる重要な問題において、中米は幅広い協力の空間を持つ。世界のホットな話題の解決、国際秩序の未来は、中米の協力にかかっている。中国に対する乱暴な言論は、国際社会の未来に対して無責任である。協力とウィンウィンで未来を切り開く。これこそが、中米新型大国関係の正確な方向だ。

   中米新型大国関係の構築は、協力とウィンウィンを軸とする新型国際関係を推進する重大な手本であり、21世紀の国際政治に20世紀の大国の政治による悲劇を回避させる。我々は一部の雑音に対して戦略的な忍耐心を維持し、中米新型大国関係の大方向を把握するべきだ。中米関係をミスリードしようとする言論は、中国の米国にとっての重要性、中米関係の重要性を逆に証明している。中米新型大国関係の構築は人為的な選択ではなく、時代の流れである。(筆者:王義桅 中国人民大学国際事務研究所所長、重陽金融研究院高級研究員)