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中日韓、首脳会議で今後10年の協力関係を展望

2019年 12月 26日9:04 提供:新華網日本語

中日韓協力20周年に際し、中国の李克強(り・こくきょう)国務院総理と日本の安倍晋三首相、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日、四川省成都市で開催された第8回中日韓首脳会議で、3カ国協力の歴史を振り返り、今後の協力の展望を描いた。主な内容は次の通り。

20年前を思い起こすと、中日韓首脳は遠い将来を見据え、アジア金融危機の冷え込みの中で3カ国協力をスタートさせた。この20年来、3カ国は絶えず相互信頼を増進し、協力を深化させ、共に発展してきた。21の閣僚級会合と70を超える対話メカニズムを確立し、3カ国協力を深めるための主要なプラットフォームとなった。2011年には3カ国協力を一段と促進するため、中日韓三国協力事務局を設立。3カ国間の貿易額は1999年の1300億ドル(1ドル=約109円)から2018年には7200億ドルを超える規模まで拡大した。3カ国のGDP(国内総生産)が世界のGDPに占める割合も17%から24%に上昇。3カ国協力は地域と世界の経済成長を促進し、地域統合プロセスを主導する上で重要な役割を果たしてきた。

われわれは今後の10年について、国際情勢が激変し、世界経済が新旧エネルギーの転換期に入り、科学技術革命と産業改革が急速に進む10年になるとの認識で一致した。中日韓は協力を強化し、他の国々と共に、地域と国際社会が直面する広範な問題に積極的かつ相応の貢献を果たすべきだ。

これについて、われわれの考えは次の点で一致した。

一、3カ国協力のレベルを共同で引き上げる。首脳会議と外相会議を定期的に開催することは、3カ国協力の健全かつ安定した発展を後押しする。3カ国はこのための前向きな雰囲気を共同で作り出す。

二、永続的な平和と安全を維持する。戦略的意思疎通を強め、政治的相互信頼を深め、相互尊重の精神に基づき、意見の相違を適切に管理・コントロールし、長期的な平和友好関係を発展させる。

三、開放とウィンウィンの協力を提唱する。互いの発展をチャンスと見なし、発展戦略の結びつきを強め、協力レベルを引き上げる。

四、科学技術革命を主導する。科学技術イノベーション協力を推し進め、既存のメカニズムを通じて地域やグローバルな問題に対処し、デジタル経済と電気通信分野での協力を奨励する。

五、交通や物流を含む地域の相互接続とインフラ協力を促進する。インフラは経済成長と繁栄の原動力となる。

六、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」達成に尽力することを再度表明する。極度の貧困を含む一切の貧困をなくすことは、世界が直面する最大の課題であり、持続可能な発展の必須要件でもあると強調する。われわれは経済や社会、環境分野での協力をより一層強化していく。

七、文明の相互学習と民心の通い合いを促進する。東アジア文化の伝統を大いに広め、東アジアの協力ウィンウィンを促進する。3カ国が五輪とパラリンピックを相次いで開催する歴史的チャンスをとらえ、スポーツ協力の強化を通じて友好協力の精神を大きく発展させる。

八、全体の振興と共同発展を実現させる。3カ国協力の深度と範囲を広げ、それぞれの優位性を補い合い、3カ国協力の恩恵を他の国や地域に波及させる。「中日韓+X」協力を推し進め、計画を共に策定し、団結した行動をとり、他の国々との協力を拡大することで、地域間格差を縮め、共同発展を実現させる。

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