中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は９日夜、ミシェル欧州理事会議長の要請に応じ同氏と電話会談した。

習近平氏は次のように指摘した。中国は戦略的高みと長期的視点から欧州連合（ＥＵ）との関係を捉えている。中国と欧州は互恵協力パートナーでありゼロサムゲームの相手ではない。中国の発展はＥＵにとってチャンスであり挑戦ではない。中欧関係の発展の前途は広い。

また次のように強調した。中国はＥＵと共に努力し「一帯一路」共同建設構想とＥＵのユーラシア相互接続戦略との結び付きを推進し、中欧投資協定の早期妥結に注力していきたい。また、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を全面的かつ効果的に実行し、世界貿易機関（ＷＴＯ）改革が各方面に有益で正しい方向に進むよう推進していきたい。

ミシェル氏は次のように表明した。習近平主席が中欧関係発展について提起した見方と提案に全面的に同意する。欧州と中国は、国際ルール、多国間主義、世界の平和・安定の擁護において重要な共通認識を持っている。欧州は中国と共に努力し、双方の経済・貿易協力の水準を向上させ、ＷＴＯ改革や気候変動への対応などの面で意思疎通と協調を強化していきたい。

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