２０カ国・地域（Ｇ２０）外相会合に出席するため名古屋を訪れた中国の王毅（おう・き）国務委員兼外交部長は２３日、ロシアのラブロフ外相と会見し、両国が多国間主義と多角的貿易体制を一層力強く守るべきだと強調した。

王毅氏は、一国主義が横行し不確実性に満ちた現在の国際情勢下で、中ロ両国は多国間主義と世界の戦略的安定を守るなどの問題で重要な共通認識を有していると指摘。双方は新興５カ国（ＢＲＩＣＳ）メカニズムなど多国間の枠組みの下で協調と協力をさらに深め、多国間主義と多角的貿易体制を一層力強く守り、世界の平和と安定にさらに貢献すべきだと述べた。

ラブロフ氏は、ロシアが国際関係において平等、公正、ウィンウィンの原則を堅持することを主張しており、一国の狭いルールが公に認められた国際ルールを損なうことに反対すると表明。中国と共に現在の重大な戦略的問題について、戦略的意思疎通と協力を深めていきたいと述べた。

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