王毅国務委員兼外交部長は27日、ニューヨークの国連本部で行われた第74回国連総会の一般討論演説に臨みました。

王外交部長は、発展はすべての問題を解決するカギで、各国が「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と自国の中長期発展戦略を結び付け、ハイクオリティな発展を実現させる必要があるとした上で、「一帯一路」イニシアティブについて、「これはオープン、グリーン、クリーンの理念を貫き、高い基準、持続可能な開発、それに住民に福祉をもたらすことに励むものであり、『2030アジェンダ』にも適合している。各国が『一帯一路』の発展のチャンスを逃さず、『2030アジェンダ』に新たな活力を注ぐよう希望する」と述べました。

また、中国の発展について、「新中国の成立から今年で70年になる。この70年間で中国人民は国家の真の主人公となり、8億5000万人が貧困を脱却し、数億人が中所得者となって、人類史における発展の奇跡を成し遂げた。中国の発展の秘訣は、中国共産党による集中統一指導を堅持し、国情に合わせた発展の道を堅持し、改革開放の基本的国策と人民を中心とする思想を堅持したことにある」と強調しました。

さらに、現在台頭する保護主義については「中国は冷静かつ理性的に、協力を行う形で対応し、最大の忍耐と善意を示したい」と表明する一方で、「約束を守らない、不平等な、ルールに違反する行いについては必要な対策を取り、自らの利益を守りながら国際的な公平性と正義性を擁護していく」と述べました。

中国の外交政策について王外交部長は「中国の外交政策は70年間、ずっと変わっていない。独立的・自主的に、他国と平等に付き合い、公平性と正義性を擁護し、互恵・ウィンウィンを求めている」と表明しました。

また、「新中国成立からの70年間で、中国は世界に溶け込みつつ貢献してきた。現在、中国は世界発展のための主要な原動力、国際平和のための重要な安定装置となっている」と強調し、さらに「試練とリスクが増大する今日の世界で、中国はこれまで通り平和と正義の味方であり続け、ホットな問題については中国の特色ある解決案を探り、国際平和と国際安全の維持のために建設的な役割を果たしていく」と表明しました。

王外交部長はその上で、「世界の前途と命運に関わる重要な時期に、中国が欠席することはない。国連の創始国として、中国は各国と共に新型の国際関係を確立し、人類の運命共同体を築いていく。国連の地位と役目を、国連を中心とする国際体系を、国際法に基づく国際秩序を、あくまでも擁護していく」と強調しました。（Mou、謙）