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第9回中日韓外相会議が開催、協力文書を採択

2019年 8月 21日19:14 提供:中国国際放送局

北京市で8月21日、第9回中日韓外相会談が行われました。中国の王毅国務委員兼外交部長が会議を主催し、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と日本の河野太郎外相が出席しました。

王国務委員は「中日韓協力は今年で20周年を迎える。協力は三カ国それぞれの発展を促しただけでなく、地域そして世界の平和、安定と繁栄にも重要な貢献を果たした。20年の道のりが示すように、相互信頼を高め続けてこそ、長期的かつ安定した協力が可能になり、利益の融合を深めてこそ、協力に強くて大きな原動力が出る。齟齬(そご)を適切に処理してこそ、協力する大局が確保できる。三カ国は向こう20年も、より豊かな成果を得るよう力を合わせる必要がある」と述べました。

その上で王国務委員は、「三カ国は協力の方向性をしっかりとつかみ、中日間協力を終始正しい軌道に沿って前進、発展できるよう推し進めていく。三国協力を北東アジアの繁栄と安定に向けての基盤に、東ジア共同体構築の拠り所に、世界経済が発展する上でのエンジンにしていく。三カ国は、二国間関係をしっかりと維持し、歴史を正視し、未来に向かう精神に則り、互いの核心利益と重要な関心事を尊重し、あらわになった問題には適切に対処していく。また協力計画を作成し、ハイテク、ビッグデータ、人工知能(AI)、5Gといった分野で協力を強め、産業構造を改善し、質の高い発展を実現させていく。韓国と日本には独立自主を守り、各国企業に公平で、差別のない予測可能なビジネス環境を提供するよう期待する。そして引続き民意の土台を固め、スポーツ、映画、高齢化問題などで大衆に恵みをもたらす交流と協力を幅広く展開して、国民同士の友好を増していくよう努める。さらに、自由貿易を守り、開かれた世界経済を構築して、東アジア地域包括的経済連携(RECP)交渉の年内妥結に向け、しかるべき役割を果たしていく。中日韓自由貿易協定(FTA)交渉が新たな段階的進展を得るようにしていく。首脳会議での合意を着実に実施し、共に発展することで、『中日韓+X』協力と質の高い『一帯一路』共同建設を推し進めていく」と述べました。

王国務委員はさらに、「新中国はまもなく成立70周年を迎える。中国の特色ある社会主義の事業が日増しに進展し、明るい将来性がある。中国は揺るぎなく、全方位の対外開放を推し進め、世界経済の成長に力強いパワーを与え、各国の貿易と投資に安定した市場を提供し、グローバルガバナンスの改革に積極的な貢献を果たしていく。より開かれた中国は、韓国、日本の発展に新しいチャンスをもたらし、中日韓の協力深化に幅広い空間をもたらすに違いない」と述べました。

また、康外相と河野外相は、中日韓協力が歩んだ20年間を積極的に評価し、各国のそれぞれの発展と地域の平和に重要な意義があると高く肯定しました。その上で、二国間関係をしっかりと管理し、三カ国の協力を積極的に推進し、RECPや中日韓FTA交渉を加速させ、多国間主義と自由貿易を共に守るとのことで意見が一致しました。さらに、「三カ国での相次ぐオリンピック開催を契機に、若者、スポーツなどで交流を力強く促し、三国協力の社会と民意の土台を絶えず固めていく。『中日韓+X』協力を積極的に展開し、科学技術によるイノベーションと環境、災害管理などで協力を強め、三国協力を新しい段階へとまい進させ、三カ国と域内の人々により多くの恵みをもたらすよう推し進めていく」とも述べました。

三者はこのほか、ともに関心を寄せる国際問題や地域問題を巡って意見を交換し、東アジア協力の推進、地域の安全保障の促進に、リーダー的で、安定し、かつ建設的な役割を果たすことで意見の一致を見ました。また第8回中日韓サミットの準備に向け深く意見を交換し、重要な合意に至りました。

会議では、協力文書「中日韓+X」が採択されました。

会議終了後、3人は共同記者会見を開き、中日韓協力20周年記念『美しい中日韓』の発表会に立ち会いました。(王小燕)