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習総書記が人民日報社視察、メディアの融合発展を指示

2019年 1月 25日22:07 提供:中国国際放送局

中国共産党中央政治局は25日午前、「全メディア時代とメディアの融合」をテーマに、第12回学習会を開きました。主宰した習近平総書記は、「メディアの融合を推し進め、様々なメディア戦略を組み合わせた『全メディア』の整備が喫緊の課題だ。情報革命の成果を運用して、メディアの融合を奥深く進めていき、主流世論を強大にして、全党、全国民が団結し奮闘する共通の思想基盤を強固なものにする。『二つの百年』の奮闘目標を実現し、中華民族の偉大なる復興という中国の夢の実現に力強い精神力と世論の支持をもたらす」と強調していました。

今回の学習会は、メディアの融合発展の現場で実施され、リサーチ、解説、ディスカッションを織り交ぜた形で行われました。

25日午前、習総書記率いる中国共産党中央政治局の関係者が人民日報社のニューメディアビルを訪れました。まず同社の子会社である「ピープル・デジタル」で、同社のニュースや記事が読めるタッチパネル式のデジタル・サイネージ(電子看板)の制作と普及、応用の状況を視察し、次に「中央厨房」と呼ばれる、コンテンツの生産や発信、運営システムの現場を訪れ、ショートムービーも見て、新聞、ウェブサイト、携帯端末アプリ、SNS、掲示板などへ「人民日報」が全メディアによるトータル的配信の様子を見学しました。

そして習総書記は、モバイル報道センターを訪れ、河北省承徳市滦平県平坊満族郷于営村と回線をつなぎ、取材中の記者や貧困扶助で駐在している第一書記から、貧困脱却に向けての業務進捗状況を聞きました。さらに同じく貧困扶助で全国の村に駐在している第一書記や一般の幹部、村人たちに、ビデオでメッセージを伝えました。

それから習総書記は、ニューメディアセンターで職員の報告を受け、展示内容を見学しました。

その後、人民網全メディア放送センターを訪れ、人民網の葉蓁蓁総裁からメディア融合に関する説明を聞き、ディスカッションに参加しました。

この場で習総書記は重要な談話を行いました。「メディアがトータル的に発展しており、全プロセス、全次元、全員、全効果のメディアなどが次々と現れ、情報が至る所ですべての人に行き渡っている。この結果、世論の動きやメディアの構図、コミュニケーションの在り方が大きく変化し、マスメディアに新たな課題が生じている。我々は時勢の発展に沿ってはかりごとをし、勢いに沿って動いて取組み、メディアの融合的発展を加速して、主流メディアが強い発信力、誘導力、影響力、信憑性を持つようにし、オンラインとオフラインの現場で同心円を描き、人民全体が理想や信念、価値観、道徳観で密に団結して、エネルギーをより力強くし、主旋律を高らかに奏でる必要がある」と語りました。

さらに習総書記は、メディアの融合発展を進めるには統合発展をする必要があると述べました。モバイル優先策を堅持し、主流メディアがモバイル配信で世論の中心的地位を占めるようにしていくべきだとしています。また、情報の収集、生産、配信、受信、フィードバックに人工知能(AI)を活用し、世論の誘導力を全面的に高め、従来型メディアとニューメディア、中央メディアと地方メディア、主流メディアと商業メディア、マスメディアと専門メディアの関係を整え、適切な関係を確立することで、資源の集約、構造の適正化、差別化した発展、シナジー効果のあるトータルメディアコミュニケーションシステムを整備していくこと、法に基づきニューメディアへの管理を強め、よりクリーンなサイバースペースを目指していくこと、などと強調しました。

習総書記はその上で、「トップデザインを急ぎ、新型コミュニケーションの場を整え、新型主流メディアの完成を目指す。主流メディアはタイムリーに真実かつ客観的で、鮮明な論点がある情報とコンテンツを提供して、世論空間の主導権と主動力を把握していく。国の政治的安全、文化的安全、イデオロギーの安全を守るという立場から、サイバー上のコンテンツ建設を強め、全メディアのコミュニケーションが法に沿って運営していくようにする。技術によるサイバーガバナンスとそのレベルを高め、データと資源利用の規範性を図り、ビッグデータなどの新技術がはらむリスクを防いでいく」ことを強調し、「各レベルの指導者・幹部は、メディアへの対応力を高めることで、国政運営の能力とレベルの向上を図っていくこと必要」とも指摘しました。(Yan、森)