外交部の華春瑩報道官は21日に行われた定例の記者会見で、「コンゴ民主共和国の国民の選択を尊重し、チセケディ氏が大統領に当選したことを祝福する」と述べました。

南アフリカ、ケニア、タンザニア、ブルンジの各大統領や南部アフリカ開発共同体などが20日、チセケディ氏の大統領当選に祝意を伝えたとのことです。一方で、欧州連合（EU）は大統領選挙の結果について「疑いが残っている」とし、「暴力につながるすべての行動を回避すべきだ」と各方面に呼びかけました。大統領選挙に立候補していたファユル氏は「憲法裁判所の裁決を認めない。私こそコンゴの唯一の合法的な大統領だ」とした上で、全国民に対して平和的なデモをするよう呼びかけています。

これに対して華報道官は、「大統領選を無事実施したことはコンゴの政治運営で大きな出来事であり、そのために政府や国民が多大な努力をし、知恵や力を示した。中国は称賛の意を表す」と述べました。また、「コンゴは平和や安定、発展に引き続き取り組んでほしい。また外部各方面もそのための環境づくりを積極的に行うよう期待する」と語りました。（鵬、森）