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李総理、「シンガポール講座」で講演=シンガポール

2018年 11月 13日21:57 提供:中国国際放送局

現地時間11月13日午前、シンガポールを訪問中の李克強総理は「開放と融合の中で共に繁栄を創出し享受しよう」と題した基調講演を行い、来場者の質問に答えました。シンガポールのリー・シェンロン(李顕龍)首相が講演会に出席し、テオ・ チーヒエン(張志賢)副首相が進行役を務めました。

李総理は「中国が改革開放政策を施行してきた40年の間、シンガポールの各界はこのプロセスに広範に関与し、中国と互恵共栄を実現してきた。今回、私は、シンガポール側と共にこの経験を総括し、共通認識を集め、協力関係を深め、中星関係をさらに新しい階段へと押し上げていくために訪星した」と述べました。

李総理は続けて、「足下の国際政治・経済情勢は複雑に錯綜しており、不確実な要素が増している。グローバル化のプロセスや自由貿易に起きた問題に対しては、発展的発想でこれを受け止め、改革推進を見据えた方法で解決を図っていく必要がある。とは言え、多国間主義と自由貿易の基本ルールに背いたり、新たに独自のルールを持ち込もうとするべきではない。人類文明の発展の方向は明確なもので、幾度となく風雨にさらされつつも、手を携えて努力さえしていければ、必ずや目下の困難を乗り越えることができる」と訴えました。

李総理は更に、「『東アジア地域包括的経済連携』(RCEP)は今後世界の約半分の人口と約3分の1の貿易量をカバーし、世界貿易機関(WTO)のルールに従った自由貿易協定として、域内諸国の地域経済一体化推進に資するものだ。中国側は互恵的かつ柔軟な姿勢で各国と引き続き交渉を進めていく。各国が共に努力し、2019年までに交渉を終え、全面的かつ近代的、ハイレベルかつ互恵的な協定を目指したい」と期待を示した上で、「東アジアの協力には平和で安定した環境が欠かせない。中国側はASEAN各国と共に努力し、全面的かつ効果的に『南海各国行動宣言』を実行に移し、合議による合意の原則の下、向こう3年の間に『南海行動規範(COC)』交渉をまとめ、地域の平和と発展を後押ししていきたい」と表明しました。

また李総理は、「中国は揺るぐことなく、平和と発展の道筋を進んでいく。中国は改革の度合いをどんどん強めて行き、開放の扉もその開口度を広げていく。シンガポールとASEAN諸国の企業がこの好機を逃さず、対中投資の度合いを拡大していくことを歓迎する。未来に向けて、中国はシンガポールと共に手を携え、『一帯一路』の共同建設を推し進め、相互接続、金融の相互支持、第三国協力などの場を立ち上げ、中星、中国とASEANの関係および協力の持続的前進を推進し、アジアと世界の平和、安定と繁栄の促進に向け、更なる貢献を行っていきたい」と述べました。

李総理は他にも、来場者から寄せられた中星関係、イノベーション協力、中米関係、中国―ASEAN協力などについての質問に回答しました。また、李総理の講演には、シンガポール各界、諸外国の在星使節ら500人余りから何度も熱い拍手を送られました。(Yan、む)