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王毅外交部長、日本の河野外相と会談

2018年 4月 16日9:05 提供:中国国際放送局

国務委員である王毅外交部長は15日に日本を正式訪問し、河野太郎外相と会談しました。

王部長は会談で、「中日関係は改善の兆しが現れたものの、一部複雑で敏感な要素もある。今回の訪日は、日本側が前向きな中国政策をとっていることに応えるものであり、両国関係を正常な軌道に戻す重要な一歩とし、ハイレベルな交流へ条件を整え、準備をしていくことができれば幸いだ」と述べました。

王部長はまた、「今年は中日平和友好条約締結40周年で、中日共同宣言の発表20周年、『戦略的互恵関係の包括的推進に関する中日共同声明』の発表10周年に当たる。双方は、初心を忘れず、基礎を固め、歴史を鑑みに、未来をともに切り開くことに努め、両国関係を正しい方向に沿って安定的かつ遠くへ推し進めるべきだ」と述べました。また、「関係改善は新しいチャンスに直面しているものの、試練も存在している。中日間の四つの政治的文書の原則精神に則って、歴史を正しく認識し、『一つの中国』という原則を守りながら、お互いをパートナーとして、脅威にならないという共通認識を確実に実施し、両国関係が紆余曲折の道を再び歩まないようにしていく」と述べました。

さらに、「新しい情勢にあわせて、新しい起点から中日間の互恵協力関係の向上を図るため、省エネや環境保護、技術革新、ハイテク製造、財政・金融、シェアエコノミー、医療や介護などの分野で互恵協力を一段と深めていく。そして幅広く文化交流を行い、民間友好の基礎を絶えず固めていく。また、ともに地域の経済統合を推し進め、中日韓三カ国の協力を拡大し、東アジアの経済協力に新しい動力を注ぐ。さらに経済のグローバル化や自由貿易体制をともに守りながら、アジアや人類の運命共同体の構築に取り組む。また日本側と『一帯一路』の建設について検討し、それを両国間協力の新しい成長点にしていく」といった期待を寄せました。

これに対し、河野外相は、王部長の来日を「日中関係改善の大きな一歩と受け止めたい」と高く評価した上、李克強総理が日本を公式訪問して中日韓首脳会合に参加することに歓迎の意を表しました。さらに、中日間の四つの政治的文書に定められた原則を守ること、平和的に発展する道を歩むこと、専守防衛の政策を堅持すること、平和友好条約締結40周年を契機に中国とのハイレベル往来を密にして政治的相互信頼を高めること、実務協力を拡大して国際協力を強化すること、WTOを基盤にしたグローバルな自由貿易体制を守り、現在の経済成長の勢いを維持しながら、地域の経済協力の更なる発展を図ることなどの考えを示しました。

双方はまた、朝鮮半島の情勢など、ともに関心を寄せる国際問題や地域問題について意見を交わしました。(Lin、森)