PC端末|中国語|English

政治

中韓元首 両国関係の安定かつ健全な発展を確認

2017年12月15日 9:31
 提供:中国国際放送局

習近平国家主席は14日、北京の人民大会堂で、中国を公式訪問中の韓国の文在寅大統領と会談しました。

習主席は、両国の国交樹立25周年を迎えるにあたって中国を公式訪問する文大統領に歓迎の意を示したうえで「中韓両国は友好隣国であり戦略的協力パートナーでもある。国交樹立25年来、各分野における交流や協力は著しい成果を挙げ、両国に大きな利益をもたらした。しかし、最近周知の原因で、両国関係には波風が立った。これは、いかにして相手国の核心的利益を尊重したうえで、よりよい両国関係の未来を切り開くかについて、鑑と啓示を提供した」と述べました。また、「中韓両国はハイレベルの意思疎通の両国関係におけるけん引役をよく果たし、各レベルでの対話を強化し、両国の立法機関と政党間の交流体制を十分に生かすべきである」と強調し、さらに「韓国の『一帯一路』構築への参与を歓迎する。人文交流を促して、両国の国民感情の増進と各分野での交流に力を入れ、中韓関係の長期にわたる健全な発展を推し進めていく」と指摘しました。

習近平主席は韓国のサード(THAAD)配備問題に対する中国の立場を重ねて明らかにし、韓国がこの問題を適切に処理するよう求めました。

これに対して、文大統領は「中国が南京大虐殺で遭難した人々のために国家追悼式を行う際、再び謹んで遭難者に哀悼の意を、中国人民に慰問の意を表す」と表明しました。さらに、「両国は互いに相手国を重要な隣国と協力パートナーとみている。中国の『二つの百年』目標は域内諸国の発展と密接にかかわっている。韓国は中国と連携して、両国の戦略的パートナー関係のレベルアップに努め、『一帯一路』の共同構築に参与したい。中国およびその他の国々とともに、人類の運命共同体を構築していきたい」と語りました。

このほか、両国元首は朝鮮半島情勢について意見を交換しました。

会談後、両元首は経済貿易やクリーンバイオ産業、環境、衛生、農業、エネルギー、冬季オリンピックなどの二国間協力文書の調印式に立ち会いました。(朱KOKUSEI)