習近平国家主席は5日、釣魚台国賓館でカナダのトルドー首相と会談しました。

習近平主席は「中国とカナダは政治制度は異なるものの、互いに尊重し合い、共通点を見出し、協力と交流を拡大させることで、両国民により大きな利益をもたらすことができるだろう」と述べました。

また、習主席は「両国は実務的協力を拡大し、協力のポテンシャルを引出し、エネルギーや技術革新、航空運輸、金融サービス、近代的農業、環境技術などの分野における協力で、より多くの協力のハイライトをつくりだす必要がある。中国政府は実力のある中国企業がカナダへ投資することを引き続きサポートしていくと同時に、カナダの企業が『一帯一路』建設に積極的に参加することも歓迎する」と述べ、双方が教育、文化、観光、スポーツなどの交流や協力を強化し、国民の心の中に両国の友好関係を親しみやすいものとすべきであること、来年の「中国・カナダ観光年」を成功させるべきであることや、中国政府が2022年冬季五輪の準備にあたってカナダの豊富な経験から学んでいく用意があることなどを強調しました。

これに対し、トルドー首相は「カナダと中国の協力は近年、強力な勢いで進められており、両国民に利益をもたらしてきたと同時に、国際社会にポジティブなシグナルを発信してきた」とした上で、「今後も相互の尊重と信頼に基づき、中国との間で経済、文化を含む各分野での交流や協力を深め、地域および世界規模の課題への対応で対話と連携を密にしていく」と語りました。（鵬、む）