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外務省が印軍越境の真相と中国側立場に関する文書を発表

2017年 8月 2日19:55 提供:中国国際放送局

外務省は2日、「インド国境警備部隊がシッキム地域の境界線を越えて中国領土に侵入した事実と中国の立場」と題する文書を発表、インド政府に対し、中印両国の国境を画定した1890年の「中英会議チベット・インド条約」を順守し、中国の領土主権を尊重し、越境した部隊を即時にインド領内に撤退させ、事件をいち早く適切に解決し、両国国境の平和と安定に努めるよう再度求めました。

文書は、「洞朗(ドクラム)地区は中国のチベット自治区亜東県にあり、西にはインドのシッキム州、南にはブータンに接している。1890年、中国と英国は『中英会議チベット・インド条約』に調印し、中国のチベット地区とシッキム地域との境界線を画定した。また、その条約では、洞朗地区は中国領内にあると定められた争う余地のない中国の領土である」としています。

また、「6月16日、中国が洞朗地区で道路の整備工事を始めたところ、インド国境警備部隊の270人余りが18日に武器を持って中国領内に侵入し、工事を妨害し、情勢の緊張を引き起こした。越境部隊の人数は一時400人を超えるまでになり、7月末の時点でも依然として40人余りの兵士とブルドーザー1台が不法滞在している。インド部隊の越境は中国の主権と領土を侵犯するものであり、1890年の条約だけでなく『国連憲章』にも違反するもので、国際法の基本原則と国際関係の基本ルールを乱暴に踏み躙る非常に深刻な行為だ」と批判しました。

その上で、「如何なる国も、中国政府と国民が領土主権を守る決意を見くびってはならない。中国は今後あらゆる必要な措置を取って自らの正当な合法的権益を守っていく。今回の事件は中国領内に起きたものであり、インド側は即刻無条件で部隊をインド領内に撤退させるべきだ。これは事件解決の前提であり、解決の基礎だ」と強調しました。(鵬、む)