李克強首相は19日夜、カナダのジャスティン・トルドー首相の招きに応じて電話会談を行い、両国の関係や共に関心を寄せる国際問題と地域問題について意見交換しました。

その中で、李首相は「両国の各分野における交流と協力は絶えず進展を遂げている。また、両国の経済・財政戦略対話がすでにスタートし、自由貿易区の実現可能性を探る研究の第三ラウンドが間もなく始まる。我々はカナダとの相互信頼の増進や発展戦略とのリンクを強め、貿易投資やクリーンエネルギー、環境保全、農業などの分野における協力をさらに推し進めていきたい」と語りました。

これに対して、トルドー首相は「いま、両国関係の発展の勢いは良好で、各分野における協力も拡大しつつある。今後、中国側とハイレベルの往来を保つと同時に、各分野における実務的な協力を推進し、自由貿易区に関する討議についても早期に実りある成果が挙がるよう期待している」との考えを示しました。

また、気候変動問題の話題では、李首相は「中国は発展途上の大国として、また、『パリ協定』の締約国として、グリーン、エコ、持続発展の道を歩まなければならない。これは中国経済の構造転換とグレートアップのために必要なことであると同時に、人類の運命共同体を構築する上で果たすべき責任でもある」と述べました。

これを受けてトルドー首相は、気候変動問題における中国の立場や果たしてきた役割に対して賞賛の意を示し、この問題で今後も中国との連携を強化していきたい意向を表明しました。（非、謙）