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中国人観光客はどこにお金を使っているか 海外消費で米国人観光客の2倍

2017年 8月 9日10:06 提供:新華網日本語

夏季の到来に伴い、海外旅行がまた年間の繁忙期を迎えている。

旅行を語る時に避けては通れないのが「消費」の二文字である。世界観光機関が2016年に世界の海外旅行産業に対して行った調査報告によると、中国大陸部の観光客の海外消費総額は世界の観光総消費額の20.9%を占め、世界第一位につけ、米国の観光客の海外消費総額の2倍以上に達した。

では消費というのは「とにかくショッピング」だけを意味しているのだろうか。お金はどこに使われているのだろうか。実際には中国の観光客は、飲食やアミューズメントにお金を遣うのをますます惜しまなくなっている。「お金で体験を買う」と言われる現象である。

ショッピングだけでなく体験を重視

中国の観光客に対する印象がまだ「とにかくショッピング」の段階にとどまってはいないだろうか。そのような観念は変えた方がいいだろう。

市民の旅行回数の増加と経験の蓄積に伴い、海外旅行のリズムも「とにかくショッピング」から「スローな旅」へと転換している。世界のホテルの予約サイト「Hotels.com」が発表した「中国観光客海外観光調査報告2017」によると、ショッピングに濃厚な興味を示した中国の観光客の割合は2016年には68%に達したが、この数字は今年は33%にとどまった。

分析によると、中国の観光客の消費支出の割合の変化、とりわけショッピングの意欲の低下は、消費観念の転換のほか、人民元レートの動きと関係がある。

身心のリラックスと現地の文化や美食、景色に消費が集まり始める中、「飲食」「観光」「レジャー活動」が最も主要な支出を占めるようになっている。上述の報告によると、この3部分の支出は、中国の観光客の一日の平均消費ランキングのトップ3を占め、それぞれ55%、53%、41%となった。中国人観光客はこれと同時に、緑色/エコ観光に対しても濃厚な興味を示しており、この面での消費は昨年から12%アップした。

医療観光やカスタム旅行が新たな趨勢に

従来型の観光旅行や体験旅行はすでに、日増しに多様化する中国人観光客の需要を満たせなくなっている。旅行をすると同時に、韓国で美容整形手術を受ける、日本で健康診断を受ける、欧州で酸素治療を受ける、米国で遺伝子を検査するなどが、中高級志向の消費者の間で流行し始め、医療観光は、中国人の新たなレジャー項目の一つとなっている。

「携程」(シートリップ)の「2016年オンライン医療観光報告」によると、2016年には海外医療観光商品が爆発的に伸び、シートリップの医療観光ページでの年間予約数は前年の5倍に達した。平均価格は一人当たり5万元を超え、中国の海外観光の一人当たりの費用の10倍前後に達する。報告の推計によると、2016年に海外医療観光をした中国人観光客は延べ50万人をを超える。

また海外旅行者のニーズの多様化に伴い、カスタム観光がより多くの旅行者に注目されつつある。シートリップのデータによると、シートリップを通じた海外カスタム旅行の予約数最高で月間8万件を突破し、人数は400%の成長を示している。

カスタム観光旅行は、個性的な旅を求める消費者の需要を満たすもので、カスタム旅行のプランナーや旅行顧問は、それぞれの興味に基づいて観光路線を設定し、海外の観光スポットを精選し、スケジュールを決め、消費者のユーザーの体験の最大化をはかる。シートリップや「途牛」、「同程」などのオンライン旅行サイトはいずれも、カスタム旅行の特別ページを設けて、差異化ニーズの満足をはかっている。

(チャイナネット)