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故宮の対外開放面積が85%に拡大

2017年 2月 22日10:00 提供:新華網日本語

故宮博物院の単霽翔院長によると、今後、故宮の対外開放面積が85%に達する。故宮内部で働くスタッフの半分である750人が、紫禁城内部のオフィスから出ていくとしている。

故宮宣伝教育部による「故宮フォーラム」特別講座が北京で開催され、「故宮博物院の表情」と題した2時間にわたる講座が開かれた。

「故宮保護総合計画」には、「多くの歴史的建築が故宮の管理事務所として使用されている。歴史的建築の条件と保護要求が、部門の発展的使用を制限している。管理事務所のニーズと文物保護に矛盾が生まれている。管理事務所は分散されており、日常的な業務に必要なコミュニケーションができなくなっている」とある。

単霽翔氏はフォーラムにおいて、上記計画に基づき、故宮の最終的な対外開放面積は85.02%になり、750名の故宮内部で働くスタッフが紫禁城を離れると明かした。中国新聞記者の調べでは、新オフィスは神武門外の護城河そばに置かれる予定だ。神武門外ではすでに施工が始まっている。

また、故宮は今年、外国文物博物館と考古遺跡博物館、南大庫明清家具陳列館を建設するという。延禧宫文物保護科学技術部が外国文物博物館を準備し、故宮にある何万件の外国産の所蔵品が今後展覧される。

故宮が考古研究所を設立して以来、地下地域で大きな考古学的発見が続いた。たとえば慈寧宮東院遺跡では、明代早期である永楽年間に建設された紫禁城の下層部分が見つかった。そのため故宮では、紅壁内に故宮考古遺跡博物館を作り、故宮の遺跡と出土品を展示することを決めている。

故宮には6000件の明清家具があるが、その8割以上は参観者の見る機会がない。南大庫は故宮最大の倉庫であり、長期にわたって文物が積まれてきた場所である。現在ここのリノベーション工事が進められており、倉庫式の明清家具陳列館となって今年の年末にオープン予定である。2400件にのぼる故宮所蔵の明清家具が陳列される。参観者は大量の美しい明清家具を見ることができる。

(チャイナネット)