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『呉昌碩·児島虎次郎芸術伝承展』が上海で開催

2016年 6月 16日10:36 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 「魯迅と内山完造の精神を発揚して、日中友好交流を展開したい」

 上海市白玉蘭賞受賞者の佐藤明久氏は、魯迅の友人である内山完造の縁者だ。氏の日中友好交流事業は、内山完造が創立した「日中友好協会」と切っても切り離せない関係がある。

 佐藤氏は魯迅研究で知られる上海魯迅記念館の客員研究員で、日本人としては初めて選ばれた研究員だ。幼い時から「人と人の付き合いはまず仲良くしなければならない。」と教えられて育った。1982年に始めて中国を訪問して以来、たくさんのすばらしい上海の友人ができた。その中の一人が上海市人民対外友好協会の陳一心副会長であった。陳氏は佐藤氏に新中国成立後の上海の発展を紹介し、そして二人は魯迅研究について、互いの考えを交換しあったのである。

 佐藤氏は次のように思い出を語った。内山完造生誕100周年の時、上海の宋慶齢墓苑で記念碑が立てられたが、その落成式に出席するため、母と一緒に上海を訪れた。その頃はちょうど日中友好の機運が高まり始めた時で、とても心温まるもてなしを受けた。そもそも佐藤氏の母は戦前は上海に暮らしていて、佐藤氏の2人の兄はどちらも上海生まれ、と上海とは深い縁があった。佐藤氏は母と上海を訪問した時に受けた人々の熱いもてなしに心から感動し、それで日中友好に身を投じることを決心したのだという。

 上海を第2の故郷と語る佐藤氏は、自分の全てを捧げて、両国の友好交流を一歩でも前進させたいと常に考えている。日中両国は一衣帯水で、引越しのできない隣人である。二つの国が真の友好関係を築いて、より良い方向に発展することを願う。魯迅と内山完造の精神を発揚し、敬意を持ってお互いを模範とする中で、日中友好交流事業を展開することが佐藤氏の願いである。