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日本人留学生「日本と中国の間には『しこり』がある」

2015年 8月 28日15:30 提供:人民網日本語版

「『これからはアジアの時代。中国へ行こう!』と、周りの人が言っていたから、中国に来た。それで、歴史問題がしこりになっていることを知った。もちろん、私が体験したことはそれが全てではないが」。流暢な中国語でそう語るのは、上海に留学して4年目になる倉岡駿さん(25)だ。新民晩報が報じた。

倉岡さんは、日本語と中国語の文章から、自分の目に「アジアで最も重要な国」と映っている中国と日本について読み取ることができる。

■日本人は「過去のことを語るのを好まない」

今年は戦後70年という歴史の節目であるものの、倉岡さんが特に注目している様子はなかった。中には、絶えず言及することで確かな「常識」となる歴史もある。例えば、原爆投下は広島や長崎の運命を変えた。一方、南京大虐殺のように、言及することも難しい歴史もある。

「過去のことを語る」ことを、日本の若者はあまり好まない。「おもしろくないと感じる。中国人であっても、日本人であっても、その話題では会話が続かない」。倉岡さんは、日本で広く見られる「歴史に無関心」という現象をそう説明する。多くの若者にとって、歴史を勉強するのは、受けたくなくても受けなければならない試験のためで、「常識」を知っていればそれでいい。「でも、『常識とはなんなのか?なぜ、常識は知っておかなければならないのか?』などということを、試験が終わってから考えることはない」。

■若者にとっても歴史は重要

倉岡さんは、「南京大虐殺」や「慰安婦」などの歴史問題は、中日関係において「しこり」のようになっていると感じている。「なぜ、『しこり』が、これほど長い時間存在し続けてきたのか?」。

国際貿易を専攻している大学院生である倉岡さんは、中国に来てから、少しずつ歴史を重視するようになった。もやもやしたものを取り払うために、倉岡さんは、さまざまな歴史書を買って読み、ネット上での関連の書き込みなどにも注目した。「実際には、私達のような若者にとっても、歴史はとても重要」と倉岡さん。

上海で、倉岡さんには、ゲームデザイナーや花屋の店長、レストランのコックなど、新しい日本人の友人もできた。職種は違うものの、みんな中国で、日本のメディアが報道しているのとは異なる中国を目にしている。「ここには、おいしい物も、市場も、仕事のチャンスもある。中国にいる時間を有意義に使って、中国人が関心を示しているもの、例えば歴史に対する思いなどを理解しなければならない」。

倉岡さんは、「日本も中国も、考え直す必要のある部分があるのでは」と指摘し、「日本は、中国の発展がもたらしてくれた、大きなチャンスに目を留めなければならない。日本人の生活は現在、中国と切っても切れない関係にある」と話す。中国の発展を正視し、サポートすれば、日本にとっても転換の機会となるはずだ。一方、「多くの日本人は、『歴史における日本』以外に、中国人には『今の日本』も見てほしいと思っている。例えば、日本の中国に対するODA(政府開発援助)は、両国関係を改善するための努力と見るべき」とも指摘する。

■中国に来て「違う世界」を見る

「メディアの報道や知り合いから、中国に関することをたくさん知った。でも、中国に来てから、ここには『違う世界』が至る所にあることを初めて知った。互いのことを正しく伝えることはとても大切。交流が減ると、誤解が生じる。『しこり』はまだあるけど、民間交流は『柔軟』。一般の人は生活の中で、そのような柔軟さで、かたい氷のような障害を克服している」。