Home > Contents > 中日関係者の情報  > 上海で日本人向け上映会・・・「南京!南京!」の陸川監督、日本での上映を要望
上海で日本人向け上映会・・・「南京!南京!」の陸川監督、日本での上映を要望
2009年 5月 27日17:10 / 提供:
日本人観客と交流する陸川監督(右)=上海市内の映画館で

「南京大虐殺」を題材にした「南京!南京!」(陸川監督)の日本人向け上映会が昨今、上海市内の映画館で開かれた。  日本人250人余りが同映画を観賞し、陸監督と共に、この作品や南京大虐殺に対する認識について交流した。陸監督は、「交流によってのみ中日両国国民の認識は近づく」と話した。

 今回の活動は上海の日本人留学生からなる3団体が企画したもの。インターネット上で参加者を募ったところ、250人以上の応募があったという。応募者のうち、約半数は上海の日本人留学生、残りの半数は上海で働く日本人とその家族だった。

 映画を観終えて観客は、作品の撮影手法、俳優の演技、作品の中で描かれている日本文化など様々な角度から監督と交流。話題は自然と、南京大虐殺の歴史への見方に集まった。

 上海で働く日本人の妻は涙を流しながら、旧日本軍が南京で犯した罪に対する罪悪感から彼女の夫は今でも南京に行く勇気がないし、街中でも日本語を使いたがらない、と陸監督に伝えた。また、南京出身の夫をもつ日本人女性は、陸監督の勇気に敬意を表した。

 陸監督は、これまで中国人だけでなく、日本人にも「南京!南京!」を観賞してほしいと願ってきた。そして、今回この活動を通して小さな一歩を踏み出した。「私たちは今日本での上映にこぎつけるよう努力している。日本に行って日本の観客に会いたい。もっと多くの国でこの作品を上映してほしい」と呼びかけた。

 陸監督はさらに、「この映画によって日本人が中国人を理解し、両国民の相互理解につながる一つの架け橋になれば・・・」と願っていった。

(編集:章坤良 写真も)